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その先

「受験は受かることよりも、『その先』のほうが大事だからね!」

受験生の教え子たちには、口を酸っぱくして言うようにしています。

大学受験、高校受験、中学受験、
すべてにおいて「その先」があるはずなのですが、
とかく受験生本人やその親御さんたちは、そのことを忘れがちです。

「受験さえ乗り越えたら、ラクになれる!」
そう信じて「今だけ」を頑張ろうとする受験生。

「合格さえしてくれたら、好きなだけ遊んでいいから!」
そう言って我が子を叱咤激励する親御さん。

そして、合格実績を上げるためだけに、
基礎力の備わっていない生徒に、受験テクニックだけを教え込もうとする塾。

そういった状況の中で仮に合格してしまった場合、
少なくとも勉強面においては、
「その先」は悲惨な学校生活になってしまう確率が高いと思います。

「とりあえず合格さえすればいい」
私はそういった受験指導はしたくありません。

受験生だろうが、受験生でなかろうが、
「基本をしっかりマスターしてもらう」
という指導方針に変わりはありません。

本当に大事なのは、「合格か不合格か」ではなく、
「受験勉強を通して何を学んだか」ではないかと思います。

大学受験、高校受験、中学受験。
今年度、私が関わっている受験生は6人いますが、
私は彼ら(彼女ら)に受験テクニックのようなものを手取り足取り教えることは、
ほとんどありません。

私が受験生のためにやっていること。

それは、受験までに最低限やるべきことを生徒に示し、
そのための課題を小刻みに与え、チェックテストで確認する。
まあ、そんなところでしょうか。

塾に比べて時間的制約が大きいので、
基本的には、子供たちの「自学力」に頼らざるを得ません。

でも、そこで培った「自学力」こそが、
「その先」で大きな結果に結びつくことも経験上知っています。

「受験までは頑張っていたのに今は・・・」

少なくとも自分が長く付き合ってきた教え子からは、
そういった生徒は出したくはないなと思います。
by sawayoshi45 | 2009-09-11 00:52 | 家庭教師のこと


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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