学力と覚力(かくりょく)

f0015391_23285819.jpg
トリノパラリンピックが開幕しました。
というわけで、イタリアの国花。
ヒナギクです。




手っ取り早く成績を上げる方法。
テストに出そうな問題を予測し、重要語句や公式を丸暗記させ、
問題の解き方のパターンを覚えさせる。
同じ問題を、完璧に覚えるまで、何度も繰り返しやらせる。
そうすることで、少なくともテストの点数は多少上がり、子供も出来た(つもり)になる。
そして先生は子供にひと言、「ねっ、やればできるでしょ!」。

確かに「できる」ことだけに重点をおくのであれば、これでいいのかも知れません。
でも、これって本当に「学力」と呼べるものでしょうか? 

こういったやり方で身に付けられる力、私は「覚力(かくりょく)」と呼んでいます。
目先の点数を上げるためには有効な手段ですが、
その子の将来にとって、有効かどうかと考えると、疑問が残ります。

「学力」とは「学んだ力」ではなく、「学ぶ力」「学ぼうとする力」と私はとらえています。
「学んだ力」は過去形ですが、「学ぶ力」は現在形、「学ぼうとする力」は未来形ですね。
つまり、過去の知識ばかりに頼らず、自らの力で、常に「学んでいこうとすること」。
これが本当の「学力」ではないかと思います。

一般に「勉強ができる=学力が高い」と言われます。
「学力が高い→勉強も得意」なら、まだわかりますが、
「勉強ができる→学力も高い」という考え方には、私は賛成できません。
それは、日ごろニュースを見ていれば、よくわかることですよね。

「学校の成績というのは、学力のほんの一部でしかない」
と私は子供たちに言っています。

「学力を高める」ための方法。
それは、
本を読んで学ぶ。
映画を観て学ぶ。
音楽を聞いて学ぶ。
スポーツを観て学ぶ。
ニュースを見て学ぶ、
いろんな人と接して学ぶ・・・・・、などなど。

まあ、早い話が、日常の生活すべてが「学力を高める場」であるということです。
ただ、「学ぼう」という「アンテナ」を張っているかどうかで、
同じものを観ても、同じものを聞いても、
人によって、感じるものはまったく変わってきます。
また、視野が狭ければ、「学べる量」も変わってくると思います。

結局、何が言いたいか。
常にいろんなものから「学ぼう」という意識を持っている人間が、
真に「学力の高い人間」ではないかということです。

もちろん「覚力」を否定しているわけではありません。
それはそれで、必要なことだと思います。
でも、「覚力」ばかりでなく、「学力」の高い子供を育てること、
それが私たち大人の責任ではないかと私は思いますが、いかがでしょうか?

あっ、その前に私たち自身が「学力」の高い人間であり続ける努力を怠らないこと、
まずは、そこからですよね。
[PR]
by sawayoshi45 | 2006-03-12 00:02 | 教育のこと | Comments(6)
Commented by soul_doctor2005 at 2006-03-12 00:37
ここ数日私たちの塾でも、ある生徒のことが話題になっていました。テストだけは抜群に出来るのだけど、その出来を考えると受験が不安だという内容の話です。
まじめな女の子ですが、習ったことはきちんと出来るけれど、自分の力で考えたり、習ったことを応用することが苦手なのです。
サワダさんの表現を借りると「覚力」は高いけど、「学力」はそうではないということなのでしょうか?
本当の実力をつけてやるというのは本当に難しいですね。
毎日試行錯誤です。
Commented by 秋仁 at 2006-03-12 00:44 x
始めまして、秋仁と申します。
Mさんのブログからお邪魔させていただきました。

唯一救いがあるとすれば、大学4年や大学院で所属する事になる研究室ではないかと思います。
僕自身、研究室所属になったばかりの身ですが、それまでの大学3年間や中学・高校のときからは比較にならないほど自主性と発想力の有無が問われていると感じます。

この環境では覚力のみで生きることは出来ないと、そんな気がしています。これが大学の価値かもしれません。
Commented by sawayoshi45 at 2006-03-12 09:52
>soul_doctorさん、コメントどうもです。
比較的、範囲の狭い定期テストなどはよくできるのに、
模試や受験になると、たちまち不安になる子って意外と多いですね。
と思えば、その逆の子もいますし・・・。
たしかに両方身につけさせるのは、本当に難しいですね。
「学力」を高めるには、やはり遊びを通しての多くの「生活体験」が必要なのではないか、そんな気がします。
Commented by sawayoshi45 at 2006-03-12 09:57
>秋仁さん、
はじめまして。コメントありがとうございます。

>この環境では覚力のみで生きることは出来ないと、そんな気がしています。これが大学の価値かもしれません。

そうですね。私もそう思います。
「答えのない問題」にぶつかったとき、はじめて「真の学力」が問われるのかも知れませんね。
また、遊びにいらしてください。
Commented by ★爆発的に勉強をやる気させる! at 2006-03-12 16:23 x
学力とは「学んで力」ではなく「学ぶ力」「学ぼうとする力」!
良いお言葉です(^^;
僕も、その場限りの丸暗記では良くないと思いますので、次に繋がるように教えているつもりです。
「つもり」ではダメなんですけど(^^;
次は「自分の力でできる!」ということに重点を置いています!
Commented by sawayoshi45 at 2006-03-12 21:50
>Mさん、こんばんは。
いえいえ、エラそうに書いていますが、この私自身も「つもり」であることは否定できません。
まずは、「つもり」でもいいから、意識に入れておくことが大事だということでしょうかね。


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


by sawayoshi45

プロフィールを見る

札幌の家庭教師 学びの森

以前の記事

2018年 12月
2015年 04月
2015年 01月
more...

カテゴリ

家庭教師 学びの森
自己紹介
自分のこと
教育のこと
勉強のこと
人生のこと
世間のこと
家庭教師のこと
どうでもいいこと

最新のコメント

おおっ、それはおめでとう..
by sawayoshi45 at 11:16
またまたお久しぶり。 ..
by gaku at 22:42
アドバイス、ありがとう。..
by gaku at 14:15
知らん! というか、あの..
by sawayoshi45 at 14:33
お久しぶり。うちの息子が..
by gaku at 17:34
MAPさん ありが..
by sawayoshi45 at 10:48
お誕生日おめでとうござい..
by MAP at 07:39
とても魅力的な記事でした..
by 株のやり方 at 17:27
>missKaytieさ..
by sawayoshi45 at 01:16
お誕生日おめでとうござい..
by missKaytie at 17:25

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

北海道
受験・勉強