過去と他人は変えられない

f0015391_23525391.jpg
尼崎の脱線事故から1年。
自分には何の落度もないのに、
生きたくても生きられなかった人がいる。
生きていられることに感謝!ですね。



「病気を治すのは医者ではない。患者自身である。」
あるサスペンスドラマを見ていたら、こんなセリフを耳にしました。
なるほど、言われてみればその通りですよね。
これ、教育においても同じことが言えるのではないかと思います。

「過去と他人は変えられない」という言葉があります。
「過去を変えられない」ことは当たり前のことですよね。
でも、「他人を変えられないこと」を自覚している人、実際どれだけいるでしょうか?

私たち人間に「他人を変える」力はありません。
変えられるのは「他人」ではなく「自分」だけです。

「オレがアイツを変えてやった」
「オレがいなかったらアイツはどうなっていたか・・・」、
そんなのはただの傲慢であり、勘違いに過ぎません。

子供に「本を読みなさい」と、「本を読まない親」が言います。
子供に「勉強しなさい」と「勉強しない親」が言います。
子供に「思いやりの心を持ちなさい」と「思いやりのない親」が言います。
子供に「ガマンすることを覚えなさい」と「ブランド品を買いあさる親」が言います。

これらはすべて、自分が変わろうとせずに、他人だけを変えようとする行為です。
子供が言うことを聞かなくなるのは当然のことだと思いませんか?

「子供が何を考えているのかわからない」と悩む人がいます。
当たり前です。
他人の気持ちなんて、すべてわかるはずがありません。

逆の立場だったらどうでしょう?
自分の気持ちが、他人や子供に「丸裸」にされる。
気味が悪いです。

「わかろうと努力すること」は必要ですが、
「わかったつもり」になることは、とても危険なことだと思います。

子供を変えようと本気で思うのなら、まずは自分が変わること。
私たちオトナが変わる以外に方法はありません。
子供社会はオトナ社会の縮図と言われます。
子供社会をどうこう言うなら、まずはオトナ社会を見直す必要があると思います。

教師も親も子供を変えることに一生懸命です。
それはそれで悪いわけではありませんが、
その気持ちが暴走すると、子供への「憎しみ」に変わることがあります。

一生懸命であればあるほど、思い通りにならない子供への「憎しみ」は増大します。
それと同時に子供の親や教師に対する「憎しみ」も増大します。
それが原因で起こる事件は後を絶ちませんよね。

過去と他人は変えられません。

「変えられないこと」を前提として、人と接すれば、
少なくともそこに「憎しみ」は生まれません。

子供は「親を裏切ってナンボ」「教師を裏切ってナンボ」です。
「勉強すること」が子供の仕事であるならば、
「子供に裏切られること」が、オトナの仕事です。

それでも決して見放すことなく、子供と付き合い、子供を見守る。
それが「愛情」であり「教育」というものだと思います。

世の中、自分を変える努力をしようとせず、他人ばかりを変えようとしている人、
あまりに多すぎるような気がします。

まあ、こういっている私自身、そのひとりかもしれませんが・・・。
ただ、少なくとも自覚することだけは忘れないよう、心がけているつもりでございます。
[PR]
by sawayoshi45 | 2006-04-25 23:59 | 教育のこと | Comments(6)
Commented by MAP at 2006-04-26 09:47 x
ハイ、親を裏切りつづけて生きています。ごめんなさい。おかげさまで子どもにも裏切られ(予想に反してor計画どおりに行かない・・という意味です)ています。なかなかオトナになれませんが自分を変えようと心がけてみますね。
Commented by tea*rose at 2006-04-26 10:35 x
多分、この生涯では自分の子を産むことのない私にとって、生徒たちは「ちょっとお借りした私の子」なわけで・・そうであるからこそ見えるものがあります。多分、親御さん達の多くが、そう接したい、と思っていることも嘘じゃないんだけど、親御さん達ご自身が、愛のない社会でもがいているかもしれないと思うのですよー。
だから、私は生徒にとっていい人間であることも追求したいけど、親をもっと理解したい、と思う毎日でござる。・・・ますます難しいぜ!
Commented by sawayoshi45 at 2006-04-26 13:19
>MAPさん
こんにちは。コメントどうもです。
「親を裏切り続けている」というのは、私も同じでございます。
でも、いくら裏切っても決して見放すことはない。
正直「うざい!」と思う時期もありましたが、親の愛情ってホントにすごいなと思います。
多分、これからも「裏切り続ける」かも知れませんが、感謝の気持ちだけは忘れないよう気をつけたいと思っています。

2人の息子さん、いろいろ寄り道はあるでしょうけど絶対に大丈夫です!
なんせ、私が関わったお子さんなんですから・・・(傲慢)。
あっ、「だから心配なのよ!」なんて恐いこと、言わないでね・・・(笑)。
Commented by sawayoshi45 at 2006-04-26 13:28
>tea*rose さん
私も子供がいないので、親御さんの気持ちを本当に理解するのは不可能だと思っています。
でも、だからこそ客観的な目で子供を見られるし、見えるものがあると信じています。
子供の問題、親の問題、勉強の問題、心の問題・・・、
教育って本当に難しいでござるな。
ま、だからこそおもしろいんですけどね。
Commented by MAP at 2006-04-27 08:06 x
恥ずかしながら教員の経験があります。おかあさんたちの「あの先生は子どもを持ったことがないから。」(不思議ですが教員同士でもそういう発言がある(怒))という言葉はよく聞いていました。そして親になりました。置かれた状況で見えるものは確かに違いますが大切なのは「子ども」ということを忘れなければよい方向に進むと信じています。そして自分も楽しむことだと思います。
Commented by sawayoshi45 at 2006-04-27 13:14
>MAPさん
「子供のいないあんたに親の気持ちはわからない!」
こう言われると、私には反論のしようがありません。
それが「真実」であるだけに、なおさら凹みます。

幸い今までお付き合いさせて頂いた親御さんとは、大きなトラブルになったことはほとんどありません。
MAPさんをはじめ、本当に私は親御さんや生徒さんに恵まれているとつくづく思います。
感謝しなければいけないなと思います。

親からの視点、第三者からの客観的な視点、そして子どもからの視点、
この三つの視点を大切にして、楽しい教育ができればいいですね。


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


by sawayoshi45

プロフィールを見る

札幌の家庭教師 学びの森

以前の記事

2018年 12月
2015年 04月
2015年 01月
more...

カテゴリ

家庭教師 学びの森
自己紹介
自分のこと
教育のこと
勉強のこと
人生のこと
世間のこと
家庭教師のこと
どうでもいいこと

最新のコメント

おおっ、それはおめでとう..
by sawayoshi45 at 11:16
またまたお久しぶり。 ..
by gaku at 22:42
アドバイス、ありがとう。..
by gaku at 14:15
知らん! というか、あの..
by sawayoshi45 at 14:33
お久しぶり。うちの息子が..
by gaku at 17:34
MAPさん ありが..
by sawayoshi45 at 10:48
お誕生日おめでとうござい..
by MAP at 07:39
とても魅力的な記事でした..
by 株のやり方 at 17:27
>missKaytieさ..
by sawayoshi45 at 01:16
お誕生日おめでとうござい..
by missKaytie at 17:25

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

北海道
受験・勉強