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360度の視点

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「DVD動かないよ」と義母が朝から大騒ぎ。
「え? 壊れちゃった?」と妻もいっしょに大騒ぎ。
でもよく見ると、「オモテ」と「ウラ」が逆に・・・。
こういうのを「天然親子」って言うのかな?



人と接する仕事をしている以上、
360度の視点で物事を見られる人間になりたい、そう思います。

人間は自分の経験を基にして、話をしたがります。
これは私も同じです。
でも、人ひとりの経験なんて高が知れていますよね。
360度のうちのほんの10度か20度がせいぜいかも知れません。

だから、私たちは本を読んだり映画を観たり、または他人と接することを通して、
少しでもその視点を広げようとします。
勉強もそのひとつですね。

視野が狭い人は、自分の思いしかありません。
人の話には耳を傾けず、自分の思いを主張することに一生懸命です。
相手の立場を考える心の余裕がなく、自分のことを「もっとわかって欲しい」と訴えます。
これを「自分病」とも言うそうです。

「正論100%」という人がいます。
言うことなすこと、すべてが「正しい」。
「正しい」から、反論の余地もありません。
でも周囲にいる人は「正し過ぎる」が故に、逆に疲れてしまうことってありますよね。

「水清ければ、魚住まず」という言葉もあるように、
「正し過ぎる」人には、周囲の人は近寄りがたさを感じます。
でも、「正論100%」の人には、このことがよくわかりません。

「自分は正しいはずなのに、どうして周りはわかってくれないんだ」と孤立し始めます。
「オモテ180度」の勉強は完璧なのに、
「ウラ180度」の勉強をしてこなかった人といったところでしょうか。

人間は、やはりどこか抜けたところというか、
良い意味で「隙のある人」のほうが、周りの人も安心して付き合えるということですよね。

自分を理解して欲しければ、まずは相手を理解しようとすること。
相手を理解するということは、相手を「ゆるす」こと。
同時に、自分の「弱さ」「醜さ」を認めることではないかと私は思っています。

物事には必ず「オモテの面」と「ウラの面」があります。
(DVDにも「オモテ」と「ウラ」があります!)。
「360度の視点」とまではいかなくとも、
せめて「オモテ」と「ウラ」の2つの視点から、物事を見られる人間になりたいなと思います。

「最近の若者は定職にも就かず・・・」と言って、
ニートやフリーターを非難する人がいます。

でも最近の若者が、みんな真面目にバリバリ働き出したら、
その人はリストラの対象にされるかも知れません。
定職を失って、家のローンを抱えたまま、路頭に迷うことになるかも知れません。
それでも、「最近の若者は・・・」と言っていられるでしょうか?

「自分だけは大丈夫!」という物の見方は、視野が狭すぎると思います。

夢のため、野望のため、成功するため・・・、
自分の思ったとおりに突き進むのもいいですが、
あらゆる可能性を考えて行動しないと、
後で取り返しのつかないことになるかも知れません。

だから私たちは、視野を広げるために勉強しなければならないのだと思います。

学校の勉強だけが勉強ではありません。
学校の勉強はあくまで「オモテ」の勉強。
人生においては、「ウラ」の勉強もしておく必要もあるかと思います。

「善悪の判断」は、「善」と「悪」の両方を知らなければ出来ない。
最近の私の口癖でございます。
by sawayoshi45 | 2006-05-17 23:59 | 人生のこと


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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