「くず」から「ほこり」へ

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暦のうえでは立春。
でも現実は・・・・・
雨が降ったり雪が降ったり、
今年の冬は何か変ですよね。



子供の頃からさんざん悪事を重ねて、
先生からは「お前は人間のくずだ!」とまで言われていた生徒が、
大人になって大成し、いつの間にか「我が校のほこり」。

まさに「くず」から「ほこり」への大出世!(笑)
芸能人やスポーツ選手なんかの世界では、よく聞く話ですよね。

実はこれと似たようなケース、私の中学校の同級生にもひとりいます。
といっても、さすがに「くず」とまでは言われていなかったと思いますが・・・(笑)

彼は中学校の頃、成績は限りなくビリに近い成績でした。
私の記憶では、授業中はほとんど寝ていたような気がします。

決して不良というほどのワルではありませんでしたが、
成績や素行の面で、先生の手を焼かせていたのは確かだと思います。

そんな彼がある日突然、何を思ったか、走ることに目覚めました。
陸上部でもないのに、放課後、校庭をひとりで黙々と走るようになりました。
もちろん雨の日も、風の日も、雪の日も、です。

なぜ突然そんな行動に出たのか・・・

本人に聞いてみると、どうやら駅伝に目覚めたそうで、
駅伝の強い高校に行って大学では箱根駅伝に出るんだそうな。

たしかに普通の人よりはかなり速かったんですが、
当時はそんなに目立つほどでもなかったので、
そんな話を聞いても、正直私は半信半疑でした。

そういった周囲の反応もなんのその、
それでも彼は黙々と走り続けました。

高校は別々だったので、その後しばらくの間は音信不通だったんですが、
私が大学に入って間もなく、私は母からの電話で、驚くべき事実を知らされました。

なんと彼がバイクで事故に遭い、片足を切断したという報せでした。

走ることが「命」だった彼にとっては、まさに絶望的な事故。
これで、箱根駅伝の夢も絶たれました。
一時は、自暴自棄にもなりました。

でも、そこから彼の「逆襲(?)」が始まります。

「走ることはもう無理でも、スキーなら片足でも出来るじゃないか!」

それからの彼は、スキーの練習に打ち込みました。
そして、片足のスキーヤーとして、
2大会連続でパラリンピック出場を果たしました。

惜しくもメダルには手が届きませんでしたが、
今はスキーの指導者として、
子供たちの「ヒーロー」であり、
私の故郷では、「我が町のほこり」でございます。

そして、高校受験の際に、彼に勉強を教えたことがあるのが、
私のちょっとした自慢でございます。
(もっとも彼のほうはそんなこと、もう忘れているでしょうけど・・・笑)

私は彼から、
「人間は突然変わる」ということ、
そして、
「どんな状況からでもやり直せる」ということを学びました。

そして私自身、
今どんなに厳しい状況の生徒であっても、
たとえすぐには成績が上がらなかったとしても、
いつか来るだろう「その日」を信じて、決して諦めず決して見捨てない。

そんな指導を心がけなければと心に誓いました。

後になって、
「先生あの時、ボクのこと見捨てたよね!」なんて言われるのは、
あまりにも悲しすぎますからね。

「ウチの子は何をやってもダメ」
「ウチの子はまったくやる気がなくて・・・」
とお嘆きのお母さん。

その子が、いつか「我が家のほこり」になる日が来るかも知れません。

また「きれいごと」だと言われるかもしれませんが、
「その日」を信じて子供に接することが、
何よりも大事なことだと私は思います。

あっ、でも、欲の出し過ぎは逆効果だと思いますけど・・・(笑)

ちなみに彼のお母さん、
「ウチの○○はバカだから・・・」がいつもの口癖でしたが、
私には何となく、その言葉に愛情がこもっていた、
そんな気がします。

う~ん、でもちょっと美化しすぎたかな?(笑)
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by sawayoshi45 | 2007-02-05 01:34 | 教育のこと | Comments(4)
Commented by tea*rose at 2007-02-05 15:37 x
仕事を始めたばかりのあのころには、目の前の結果しか見えなかった!
そして、今はちょっと先の未来を見えるようになったけど、まだまだ積み重なる命の時間というものは体感できないのかもしれません。
学びの道は、長い長い道なのですよね。その道の途中、本人があきらめる前に、教師が生徒の可能性をあきらめるなんて!!こりゃ極悪だと思います!!
Commented by sawayoshi45 at 2007-02-05 22:55
>tea*rose さん

そうですね。
私たちはどうしても今の姿、その瞬間の姿だけで人を判断しがちですね。
私たちにわかるのは、その子の一面のみ。
「極悪人」にならないよう気をつけなくちゃ!
Commented by soul_doctor2005 at 2007-02-06 22:17
同感です。「子どもの良いところを大人が見つけてほめてやらないと」と思います。時々、保護者の中で子どもをけなしてばかりいる方がおられます。そういうとき、「この年で、子どもの可能性を否定するなんてとんでもない。」ということを必ずいいます。特に親は子どもを見限っちゃ駄目ですよね。
高校時代に面接で「外交官になりたい。」といったら、担当の先生に笑われたのを今でも思い出します。いわれた方はそういうことは忘れないですからね。私も気をつけたいです。
Commented by sawayoshi45 at 2007-02-06 22:44
>soul_doctor さん

こんばんは。
いじめた方は、いじめたことすらすぐに忘れてしまいますが、
いじめられた方は、いじめられたことを忘れないのと同じかも知れませんね。

体の成長も、心の成長も、脳の成長も人それぞれ。
出来る子と出来ない子がいるんじゃなくて、たまたま成長の早さが違うだけ、
そんな気がします。

「昔神童、今ただの人」
大人になれば、みな似たり寄ったりですよね!(笑)


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