合格実績
公立高校入試まであと4日。
いよいよラストスパートです。
人事を尽くして天命を待て!
そろそろ「合格実績」があちこちで飛び交う時期でございます。
偏差値の高い学校に合格した生徒とその親御さんは、
それを見ただけで、世間に対する優越感を味わうことが出来ます。
そうでない学校に合格した生徒とその親御さんは、
それを見ただけで、何となく劣等感を味わうことになります。
そして、残念ながら不合格に終わった生徒とその親御さんは、
それを見ただけで、奈落の底に突き落とされたような気分を味わいます。
いくら自分の実力のなさが原因だったとはいえ、
その現実を冷静に受け入れられるようになるには、
それなりの時間がかかります。
「合格実績」。
見る人によっては、恐ろしい刃物にもなりえます。
私はホームページでも「合格実績」というものは、
いっさい公表しておりません。
載せたいという衝動に駆られたことは何度かありますが、
それによるメリット、デメリットを考えたすえ、結局やめました。
仮に私が教え子たちの「合格実績」を載せるとします。
当然、世間的に名の知れた学校、
つまり偏差値の高い学校を大きく載せたくなります。
それを見た人は、
「おぉ、結構いい学校に合格させてるじゃん!」と誤解します。
でもそれは、あくまで生徒の力であって、私の力ではありません。
当たり前のことですが、
すべての生徒をそういった学校に合格させているわけではありません。
「あの先生に見てもらえば、○○高校(大学)に合格させてもらえる」
そう誤解した状態で、問い合わせを頂くと、ちょっと困ってしまいます。
だからといって、
偏差値の高い学校もそうでない学校も、全部正直に載せたとします。
それを見た人は、
「なんだ、たいしたことないじゃん!」
と真実を見破ってきます。(笑)
これでは、宣伝にはなりません。
いずれにしても、私にとってはあまりプラスにはならない。
そう考えて、「合格実績」はいっさい公表しないことにしました。
そもそも「実績」というものがよくわかりません。
最初からある程度のやる気と学力を持った生徒を持てば、
極端な話、私が何もしなくても、その子はトップ校に合格してくれます。
私が教えていなかったとしても、
合格しただろうなと思える生徒はたくさんいます。
それって「実績」とは言えませんよね。
逆に、やる気もいまいち、勉強が苦手という生徒を持ったとします。
教える立場としては、正直大変な苦労を強いられます。
それでも何とか頑張って、
30点しか取れなかった生徒が、60点取れるようになったとします。
私としては、
「少しは自分も役に立てたかな?」と充実感を味わうことが出来ますが、
決して世間で言うトップ校に合格できるわけではありません。
その生徒の頑張りを知っている私からすれば、
とても価値のある「合格実績」ですが、
何も知らない第三者には、
学校名を聞いただけで、「たいしたことない」と判断されてしまいます。
そのあたりの矛盾をどうしても拭いきることが出来ません。
北海道の公立高校入試まで、あと4日となりました。
私の教え子たちが受ける学校も、みなバラバラです。
偏差値の高い学校であっても、そうでない学校であっても、
これまで頑張ってきたことの価値には、まったく優劣はありません。
決して卑屈になることなく、
自分を信じて、正々堂々と戦ってきて欲しいと思います。
がんばれ、受験生!
by sawayoshi45
| 2007-03-02 23:54
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