逃げ場

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今日から5月。
サクラ前線もすぐそこ。
ようやく北海道にも遅い春が来た。
そんな感じでございます。



義母が孫(私の甥っ子)の幼稚園の参観日に行ってきたそうです。

子供たちの中に、明らかに周りの子より作業が遅れている子がいました。
その子は、しきりに何か(誰か)を気にかけてオドオドした様子です。

義母はそれが気になって、その子の視線の先に目を向けました。
そこには、ものすごい剣幕で怒っている両親が立っていたそうです。

「何やってんのよ!」
「ちゃんと言われたとおりやりなさいよ!」

両親そろって、そんな様子だったそうな。
両親からの攻撃に耐えられず、
ついに泣いてしまった子をなだめるために、
幼稚園の先生も大変だったそうです。

「その子がかわいそうでかわいそうで仕方なかった」。
義母はそう言っていました。

我が子に愛情のない親はいないと思います。

きっとその両親もそろって参加するくらいですから、
子供が憎くて、そうしているわけではないはずです。

むしろ可愛くて仕方ないからこそ、
「他の子に遅れを取って欲しくない」という気持ちが強くなって、
そういった行動に出てしまったのだと思います。

でも、傍から見れば、
自分の見栄や世間体のために子供を追い込んでいる、
「間違った愛情」と言わざるを得ません。

まだ就学前の5歳の子供です。
片方だけならまだしも、両親から同じように責められたら、
その子の「逃げ場」はいったいどこにあるんでしょうか?

余計なお世話ではありますが、義母の話を聞きながら、
ふとそんなこと考えてしまいました。

人間には「逃げ場」が必要だと私は思っています。

「子供に逃げ場を与えたらダメ!」と言う方もいらっしゃるようですが、
私は「逃げ場」賛成派です。

私自身、本当に苦しいときは、
「逃げる」とか「甘える」という選択肢を選んで生きてきた人間ですから、
自分のことを棚に上げて、
子供にだけ「逃げるな!」と言うことはできません。

「逃げ場」がなくて自殺でもされたら、
それこそ元も子もありませんからね。

家族のために毎日一生懸命働いているお父さんだって、
たまには酒の力を借りて、上司の悪口を言いたいこともあるでしょうし、
パチンコでもして現実逃避(?)したい日もあるはずです。

それが毎日のことともなれば、多少問題もあるんでしょうけど、
たまのことであれば、決して悪いことではないと私は思います。

そういった「息抜き」がたまにあるからこそ、
人間は多少辛いことがあっても我慢して生きられるし、
仕事にも集中できるんだと思います。

お母さんだって同じですよね。

近所の奥さんとお互いダンナの悪口を言い合ったり、
たまにはダンナに内緒でちょっとした贅沢をしてみたり、
ネットにハマッて、こんなくだらない日記を読んだり(笑)。

そういった自分だけの「逃げ場」があるからこそ、
毎日の子育てや家事にも専念できるのではないでしょうか?

この私だって、たまには妻に内緒で・・・、
というのはもちろん冗談ですが(笑)
たまに愚痴や悩みを聴いてくれたり、
いざとなったら助けてくれるだろう家族がいると思うからこそ、
今まで仕事も続けてこられたんだと思います。

周りがすべて敵だらけ、まさに「四面楚歌」の状態だったら、
落ち着いて仕事に集中できるわけがありません。

大人でさえ、そうなんですから、子供だったらなおさらですよね。

「ウチの子は落ち着きがない」
「ウチの子は集中力がない」という相談をたまに受けることがあります。

でも、子供が落ち着ける環境、
集中できる環境を本当に作ってあげているかどうか、
考えてみる必要もあるかも知れませんね。

子供の姿は、今の自分の姿です。

「落ち着きのない親」に育てられたら、
「落ち着きのない子供」になる。
これ、当たり前のことですよね。

子供が安心して勉強に取り組むためには、
安心できる環境が必要です。

そのためにも、
子供が本当に苦しいと感じたときのための「逃げ場」を作ってあげるのも、
私たち大人の役目なんじゃないか、そんな気が致します。


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by sawayoshi45 | 2007-05-02 00:06 | 教育のこと | Comments(2)
Commented by tea*rose at 2007-05-02 09:24 x
うわー!それ大地獄ですねー。そこまでわかりやすいと、外の方にも見えるので、その子も救われるところを外に見出せるかもしれませんが、一歩おうちに入ったら、そういう地獄が展開されている家庭も多いような。

その子、サワダ先生のところにお勉強しに来てくれたらいいのにねぇ。いやサワダ先生は、いろいろとやりにくいかとは思いますけどね♪
Commented by sawayoshi45 at 2007-05-02 13:40
>tea*rose さん

>その子、サワダ先生のところにお勉強しに来てくれたらいいのにねぇ。いやサワダ先生は、いろいろとやりにくいかとは思いますけどね♪

私はいいんですが、きっとその両親が私のようなやり方を受け入れてくれないでしょうね。
「いったい何を教えてるんですか!」
「もっとしっかり教えてくださいよ!」
「早く結果を出してください!」
そう言われてオドオドしている自分の姿が目に浮かびます。(笑)


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