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根くらべ

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昨日は母の日でした。
「たまには変わったものを・・・」と思いつつ、
結局いつも花に落ち着いてしまいます。
みなさんはどうしてるんだろう?



与えた課題はいつもきちんとやってくれる。
授業でもしっかりこちらの話を聴いてくれる。
「覚えなさい!」と言ったところは、完璧に覚えてくれる。

そんな生徒さんばかりだったら、
教える側にとって、これほどありがたいことはありませんよね。

きっとこちらが何もしなくても、
成績は勝手に上がっていくでしょうし、
トップ校にもバンバン合格して行ってくれることでしょう。

でも残念ながら、そういった生徒は現実にはごく稀ですよね。

というか、そこまでしっかりした生徒であれば、
塾や家庭教師に頼る必要もないでしょうから、
私たちがそういった生徒を期待するのは大間違いかも知れません。

万が一、そういった生徒に出会うことが出来たら、
それは単なる「幸運」。
それを自分の指導力のお陰だなんて思った時点で、
指導者として、間違った方向に進んでしまう気がします。

隙あらば、サボろうとする。
ほとんどの子供はそうだと思います。

いや、子供ばかりではありません。
私も含めて、ほとんどの大人だって同じではないでしょうか?

ただ、大人の場合は、
「サボったら食べていけない」という恐怖感。
「家族を養わなければならない」という責任感。
「頑張ったら儲けられる(かも知れない)」という期待感。

そういった思いがどこかにあるからこそ、
多少イヤなことであっても、多少面倒くさいことであっても、
割り切ってガマンすることが出来ます。

でも、多くの子供にはそういった感覚がありません。

今、勉強しなくても、明日のご飯はいつも通り出てきます。
今、勉強しても、お小遣いが増えるわけではありません。

今の自分の努力が、明日の生活に具体的にどう影響するか、
それがなかなか見えてこない子供にとって、
いくら周りから「やる気を出せ!」と言われても、
いまいち実感できないのは当然のことかも知れませんね。

まあ、一番手っ取り早い方法と言えば、
子供が勉強をするごとに、永遠にご褒美を与え続けるか、
子供が勉強しなかったら、罰としてご飯を抜きにするか、
そのどちらかしかなさそうですが、
さすがにそれは教育的には、かなり問題ありですよね。(笑)

そう考えると教育や子育てって、ホント、
子供との「根くらべ」だなあとつくづく思います。

「やる気のないやつは知らん!」と見捨てることは簡単です。
でもプロとして仕事を請け負う以上、
それはこちらの「負け」でもあります。

子供に「学ぶ」ことを要求する以上、
自分も子供から「学ぶ」姿勢を崩さないことが、
子供に対する礼儀だと思います。

「裏切られる」という表現が適切かどうか分かりませんが、
裏切られても、裏切られても、諦めずに向き合っていく。

私にも一応、教育者としてのプライドがあります。
「学ぶ」という点において、
そう簡単に子供たちに負けるわけにはいきませんからね。

そう言えば以前、職場の先輩(2人の子持ち)が言っていました。
「子供は親を裏切って成長するんだよな」と。

何気ない会話の中で出てきたひと言ですが、
私には、この上ない「名言」に聞こえました。

子供は親を裏切って成長し、親は子供に裏切られて成長する。

「親」の部分を「先生」に、「子供」を「生徒」に置き換えても、
同じことが言えそうな気がします。

私にとって、授業は生徒との「根くらべ」。

生徒の可能性を信じられなくなったら私の「負け」。

生徒がついに観念(?)して、
「先生がそこまで言うんだったら、少しくらいやってもいいかな?」
と思ってくれたら私の「勝ち」。

まあ、そんなところでしょうか?(笑)

まだまだ子供たちには、負けられまへん!


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by sawayoshi45 | 2007-05-14 00:23 | 家庭教師のこと


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