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「教育」が難しくなった

「働くヤツは儲からず、儲けるヤツは働かない」。

ナニワ金融道」で有名な故青木雄二氏の本で見かけた言葉です。
なんだか不条理な感じもしますが、
今の世の中を見事に表現した言葉ではないでしょうか。

青木雄二氏といえば、歯に衣着せぬ語り口調で、
「お金の恐ろしさ」をこれでもかというぐらい世に知らしめてくれた人。
私もその面白さにハマリ、彼の本を読み漁った時期もありました。

私は青森のとある田舎町で育ちました。
山と海以外は何もない町で、主な産業は農業と漁業です。
私の実家はそのどちらでもありませんが、
隣近所は、やはり農家や漁業を営んでいる家庭が多かったです。

友達の家に遊びに行くと、
時期のよっては、お父さんのいない家庭も少なくありませんでした。
そう、「出かせぎ」というやつです。
それだけ、農業だけで生活することが困難だったということでしょう。
状況は今もまったく変わっていないようです。

そういった状況をみて、
子供心に、とても疑問に思っていたことがあります。
その疑問は今もまったく変わっておりません。
その疑問とは、

「人間が生きていくために最も必要なもの、
つまり『お米』や『野菜』を一生懸命つくっている人たちが、
なぜ、これだけ苦しい生活を強いられるのか」

ということです。

私の親戚にも農業を営んでいる人がいます。
私も子供の頃に、手伝いにかり出されたこともありますが、大変な力仕事です。
近ごろは、ほとんど機械化されているようですが、
その機械を買うために、何百万と言う借金を背負わされると聞きます。
その借金を返すために、お父さんが「出かせぎ」に行かなければならない現実。
なんだか、変だと思いませんか?

こういった第一次産業に携わる方々が、もっと優遇される社会をつくらない限り、
地方の弱体化は進む一方でしょうし、
過疎化問題は永久に解決できないのではないかと思うのですが・・・。

一方、テレビをつけると、パソコンの前に座って、
いわゆる「お金転がし」をしているだけで、1日何百万儲けたという話を聞きます。
人によっては、それで数億円を手に入れ、
「成功者」としてもてはやされている方もいます。
確かにそれはそれで、「勉強の成果」なのかも知れませんが、
私としては、少し腑に落ちない部分があるというのが、正直なところです。

一応、「教育の世界」に身を置く者としては、子供たちには、
「お金は、一生懸命働くことで手に入れるのが、人間として正しい道である」
ということを伝えていきたいのですが、
現実をみると・・・・・、
本当に「教育」が難しい時代になったような気がします。

それとも、私のこの考え自体が、今はもう古いんでしょうかね?
by sawayoshi45 | 2006-02-11 00:30 | 教育のこと


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