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「勉強が得意」というだけで・・・

「ガリ勉」という言葉はありますが、
「ガリ野球」とか「ガリサッカー」という言葉はありませんよね。

オリンピックを観ていても、思うのですが、
「スポーツが得意」という人は、
それだけで「明るい」、「さわやか」というイメージがあります。
日々厳しい練習に耐えてがんばっている人を尊敬することはあっても、
バカにする人はまずいません。

一方、「勉強が得意」という人はどうでしょうか?
どこか「暗い」「クソ真面目」というイメージがつきまとうような気がします。
「勉強が得意」という人は、それだけでなぜか肩身の狭い思いをし、
ときにはバカにされ、ときにはイジメの対象にまでなることもあります。
そのため、「勉強が得意」な子の中には、
「ぼくは勉強ばかりしているわけではないぞ!」と一生懸命アピールする子さえいます。

「スポーツが得意」な人が、その道を諦めたとしても、文句を言う人はほとんどいません。
でも「勉強が得意」な人が、世間で言われる「エリートコース」と違った道を選ぶと、
「変わり者」扱いされ、ときには根拠の無いウワサをたてられることもあります。
まさに「勝手に期待、勝手に失望」です。

「スポーツが得意」と「勉強が得意」。
「得意」の対象が違うだけなのに、
なぜ、こんなにも世間の見方が変わってしまうのでしょうか?

「勉強が得意」だった人が、たまに残虐な事件を起こすと、
世間やマスコミは大騒ぎ(大喜び?)です。
「勉強ばかりしていたから、頭がおかしくなったんだ」と。
でも、こんなことを言う大人が、
自分の子供にだけは「勉強しろ!」とうるさく言います。
まったく、おかしな話ですよね。

「勉強したから、頭がおかしくなった」のではありません。
「事件を起こした人が、たまたま勉強が得意だった」、
あるいは、「間違った勉強を無理矢理させられたから、おかしくなった」
というのが本当のところではないかと思います。

「勉強してこなかった人」が事件を起こしたところで、マスコミはあまり騒ぎません。
なぜなら「当たり前」のことで、あまり面白くないからです。
それよりも「勉強が得意」だった人が、事件を起こすほうが話題性に富み、
視聴率も上がるということではないかと思います。

そのマスコミの煽りに便乗して世間が騒ぎ出す、なんとなくそんな気がします。
でも、そのマスコミの人たちだって、
かつては「勉強が得意」だった人たちがほとんどのはずなんですけどね。

たしかに、「勉強が得意」な人が、すべて優秀だとは思いません。
傲慢で、人を見下すような人が多いのも事実です。
でも、こういった人たちは、私に言わせれば、
「成績が良かった」というだけのことで、
「正しい勉強」をしてこなかった人たちだと思います。

だって言うではありませんか。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」って。

やればやるほど謙虚な人間になれる、
これが「正しい勉強」ではないかと私は思います。
by sawayoshi45 | 2006-02-24 00:00 | 勉強のこと


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