「いい加減」な指導

「いい加減」という言葉は、一般にはあまりいいイメージで使われませんが、
ここでの「いい加減」は、「良い加減」という意味に解釈していただけたら幸いです。
「テキトーな指導」ではなく、「適当な指導」とでもいいましょうか。

20代の頃の私は、子供たちを「引っ張る」ことが「指導」だと思っていました。
たしかに、この方法でうまくいく場合もありますが、
すべての子供たちにこれが通用するとは限りません。

こういった「一方通行の指導」をしていれば、
当然ついてこられない、またはついてこようとしない子供が必ず出てきます。
私も人間ですから、そういった子供たちに腹を立ててしまうことも、たびたびありました。
まあ、これも私の「指導力不足」と言われればそれまでですが、
こういった指導方法は、子供によっては、
やはり「無理」が生じてしまうのではないかと思います。

ここ何年間で、子供たちを「引っ張る」だけでなく、
「後ろにまわって見守る」ことを覚えました。
簡単に言えば、子供たちの「自主性を信じる」といったやり方です。
といっても、もちろん「何もしない」ということではありませんよ。
子供たちの「モチベーション」を上げて、
それを保つことは忘れないように気をつけているつもりです。

ときには「引っ張る」ことも大事ですが、
子供によっては、または、時期によっては、
「後ろにまわって見守る」ことも、それ以上に必要なことではないかと思います。
いざというときにだけ、
ポンッと、背中を押してあげられる存在であればいいかなと思っています。

過去の話ですが、高校1年から3年間、受け持った生徒がいました。
彼はテニス部に所属し、毎日忙しい生活を送っていたようです。
決して学力が低いわけでもなかったので、
3年の前半までは、私は「勉強を教える」というよりは、
その生徒の「話し相手」という感覚で接していました。
その間、基礎だけはしっかり教えるようにはしていましたが・・・。

部活を引退してから、彼は「やる気」を見せました。
それまで、ひとりでは、やっている形跡があまりなかった彼も、
日に日に3時間、4時間と勉強時間を増やしていったようです。

私との勉強は、週に2回がせいぜいでしたが、
その2回の授業を彼はフルに利用してくれて、
結果、東京の某有名大学に現役で合格していきました。

最後の授業が終わったときに、その生徒と親御さんが私にこう言ってくれました。
「先生は、待ってくれたから良かった」と。

「引っ張る」ことも教育かもしれませんが、
「待つこと」もまた教育なんだなと、この言葉を聞いて、改めて思ったものです。

もちろん、「合格したから成功例」だと思っているわけではありませんが、
子供のその時の状況を考えて、
いい意味での「いい加減な指導」を実践できたらと思います。
「何事もバランスが大切」ということでしょうかね。
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by sawayoshi45 | 2006-02-27 00:05 | 教育のこと | Comments(0)


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