カテゴリ:教育のこと( 151 )

自学力

小学生のうちに「自学力」をしっかり身につけてしまった子は、
中学校に行っても高校に行っても、
勉強でそれほど苦労することはありません。

一時的に気が緩んで、少し成績を落とすことはあるかもしれませんが、
そのうち自分で這い上がってくることが出来ます。

小学生のうちに塾任せの受け身の勉強を身につけてしまった子は、
中学校に行っても高校に行っても、
毎日塾通いをしないと、成績を保てなくなります。

毎日塾通いを強いられ、多大な時間とお金を塾に注ぎ込み、
その割にはたいした結果が得られないという悲劇が待っています。

そういった悲劇を迎えてしまった生徒を、
以前はよく受け持つ機会がありました。

彼らがなぜそうなってしまったのか。

本人からよくよく話を聞くと、
やはり先に書いたような原因が浮かび上がってきます。

以前はほとんど中高生ばかりを教えていましたが、
数年前からは小学生を教える機会が増えました。
今は19人の教え子のうち7人が小学生です。

小学生を教える際に私が最も重視しているのは、
難しい問題を解かせたり高得点を取らせたりすることではありません。

一度やったものを次までにしっかり覚えるという習慣と、
自分で勉強を進めていく「自学力」を鍛えてもらっています。

この「自学力」さえ身につけさせておけば、
塾に通わずとも、ある程度の成績を維持できることは、
今の私の教え子たちが証明してくれています。

「勉強は家でするものではなく塾でするもの」
「塾の自習室ならできるけど、家では勉強できない」

最近はそういった子供たちが増えてきたと聞きます。

彼らは高校に行っても、大学に行っても、社会に出ても、
勉強は塾のお世話になるつもりなんでしょうか。

塾の先生方には申し訳ありませんが、
「勉強は塾でするものではなく自分でするもの」
といった意識付けを早めにしておくことも大事ではないかと思います。
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by sawayoshi45 | 2010-09-16 00:47 | 教育のこと | Comments(0)

大人の脳、子供の脳

ほぼ出来上がってしまった「大人の脳」とは違って、
「子供の脳」はまだまだ成長過程にあります。

「大人の脳」にとっては、ごく当たり前のことであっても、
「子供の脳」にとっては、理解できないことはたくさんあります。
それは自分の子供時代のことを考えれば、誰でもわかることですよね。

我が子が取ってくる点数で激怒する親御さんがいる。
そういった話をたまに聞くことがありますが、
それは「大人の脳」と「子供の脳」の違いを理解していないから。

私からすれば、そういった親御さんのほうが、
子供以上に「不勉強」と言わざるを得ません。

良い点数を取り続けることがどれだけ大変なことか、
自らの体験からよく知っている親御さんなら、
決してそうはならないはずですから。

勉強のやり方、取り組み方で子供に注意するのはいいですが、
テストの結果だけで子供を叱るのは、絶対にやってはいけないこと。

「どうしてこんなのも出来なかったの?」

その言葉で、劣等感を募らせる子供は多いですが、
その言葉で、やる気になる子は皆無だと思います。

それは、「自分が言う立場ではなく言われる立場だったら・・・」
と考えれば明らかですよね。

私自身もよく経験してきましたが、
その時はどうしてもわからなかったものが、
後になって、自然にわかるようになることってよくあることです。

それは努力とかやる気とかの問題だけではなく、
脳の成長が、ようやくそのレベルに追いついてきた。
そんな感じではないかと思います。

特に子供の間は、脳の成長速度にものすごく個人差があります。

百メートルを最初から13秒で走れる子と、
どうしても20秒かかってしまう子。

どうしても20秒かかってしまうのは、
その子にやる気がないからでしょうか?
その子の努力が足りないからでしょうか?

「今わかるかわからないか」「今出来るか出来ないか」、
そういったことばかりを気にするあまり、
子供から勉強に対する興味を奪っていないでしょうか?
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by sawayoshi45 | 2010-09-08 15:14 | 教育のこと | Comments(0)

根を張る時期と伸びる時期

お父さんがどれだけ仕事を頑張ったとしても、
必ずしも会社の業績が右肩上がりに伸び続けるとは限りません。

それと同様、子どもがどれだけ頑張って勉強しても、
必ずしも成績が右肩上がりに上昇し続けるとは限りません。

自分で一生懸命勉強したことのある方であれば、
きっと誰もが経験しているのではないかと思うのですが、
自分ではそれなりに頑張っているつもりでも、
なかなか思うように結果が出せない「停滞期」というのが訪れます。
もちろん私にもありました。

そんなとき周囲の人たちは、

「やり方が悪いんじゃないの?」
「やっているフリして、本当はサボっているんじゃないの?」

と好き勝手なことを言ってきます。

でも、それで一番苦しんでいるのは当の本人。
自分が本当に苦しんでいる時に、そんなことを言われて、
やる気を持続できる子どもは、果たしてどれだけいるでしょうか?

過去に1年近く成績が停滞した生徒がいました。
でも私から見る限り、決して力がないわけでもないし、
勉強のやり方が間違っていたわけではありません。

私は彼女に言い続けました。
「時期が来れば必ず結果は出るから、心配せずに今のやり方を続けなさい」と。

彼女はその言葉を信じて頑張ってくれ、
約1年後、今では学年トップクラスの成績を維持できるようになりました。
そういった例は、実はそんなに珍しいことではありません。

教え子で停滞期に入っている生徒がいた場合、
私は「今は根を張っている時期」といった説明をするようにしています。

植物同様、人間にも「根を張る時期」と「伸びる時期」があると思います。

「根を張る時期」は目に見える結果はなかなか出てきませんが、
「伸びる時期」のための力を蓄えている時期です。

もちろん結果については、生徒によって個人差はありますが、
やり方さえ間違っていなければ、
どんな子にも、必ず「伸びる時期」は訪れます。

「根を張る時期」に結果が出ないからといって、
簡単に諦めたり、やり方を変えたりするのは、
せっかくの「伸びる時期」を自ら遅らせることになります。
とても勿体ないことだと思います。

その場しのぎの付け焼刃の勉強を続けてきた生徒は、
学年が上がっていけば成績は下降していきます。

でも、しっかり根を張った勉強を続けてきた生徒は、
学年が上がっていくごとに頭角を表してきます。

停滞期を子ども自身がどう過ごすか。
そして停滞期に入っている子どもを周りがどう見守っていけるか。

たった1回のテストが悪かったからといって子どもを叱りつける。
これは我が子の「伸びる時期」をお母さん自ら潰していることになります。

もっと長い目で、子どもを見てあげることが大切ではないでしょうか。
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by sawayoshi45 | 2010-09-06 13:29 | 教育のこと | Comments(0)

試験対策

ある程度のレベルに達している生徒に対しては、
テストが近づいても「試験対策」なるものはほとんど行っていません。

試験があろうがなかろうが、
いつも通りのペースで授業を進め、
いつも通りの課題を与えるようにしています。

「学校の宿題で忙しかったから・・・」
「試験勉強で忙しかったから・・・」

彼ら(彼女ら)はそんな言い訳を一切することなく、
当たり前のように私の課題をこなし、
当たり前のように試験でも高得点を取ってきます。

まだまだ数は少ないですが、
そういった子をひとりでも多く育てたいというのが、
私の指導目標のひとつです。

仮に今、学校の試験で8割、9割の点数を取っていたとしても、
こちらが「試験対策」をしてあげなければ取れないようであれば、
それは本当の実力とは言えません。

そういった勉強の仕方は、
学年が上がっていけば、どこかで行き詰まります。

こちらが何も言わなくても、自分で「試験対策」を進められる。
そんな状態になって、
初めて実力が身についたと言えるのではないかと思います。

「ウチの子は言わないとやらないから・・・」

そう言って、今までうるさく言い続けてきた結果、
言ってもやらない子を育てていると言えないでしょうか。

「ウチの子はひとりでは何も出来ないから・・・」

そう言って、手取り足取り何でもしてあげた結果、
「試験対策」すらひとりで出来ない子を育てていると言えないでしょうか。

「試験対策は何をしたらいいんですか?」
「過去問はやってくれないんですか?」
「これはテストに出るんですか?」

そんなことを言っているうちはまだまだ。

そういった子どもたちにとって本当に必要なのは、
「試験対策」よりも「自学力」ではないかと思います。
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by sawayoshi45 | 2010-09-01 00:08 | 教育のこと | Comments(0)

適量

「勉強はやればできる」とばかりに、
小学生の頃からひたすら「やらされ過ぎ」てきた子は、
ある時期が過ぎると「やらな過ぎ」の子に変わります。

一方、早いうちから成長に応じた「適量」の課題を与えられ、
それをきちんとこなす習慣を身につけてしまった子は、
学年が上がっても、ある一定以上の成績をキープすることができます。

塾講師時代から数えると、15年以上教える仕事に携わってきました。
その間、たくさんの子供たちとその親御さんに出会ってきました。

「もっと宿題を出してください!」
「もっと厳しく指導してください!」

以前は、よくこういった要望を受けることがありました。

でもおもしろいもので、学力の高い子を持つ親御さんからは、
こういった要望を受けたことは一度もなかったように思います。

これは果たして偶然でしょうか?

子どもの成績が悪いのは、
本当に子どもの努力不足だけが原因でしょうか?

植物を育てるには水と肥料が必要です。
でも、それはあくまで「適量」であって、
過剰な水と肥料は、逆に枯れさせる原因にもなります。

与え過ぎず、与えなさ過ぎず、
その子にとっての「適量」を与え続けていくこと。
それが今の私にとって、一番の仕事のような気がします。

まあ、その判断が難しいといえば難しいんですが・・・
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by sawayoshi45 | 2010-07-09 00:17 | 教育のこと | Comments(0)

学校の授業がわからない

「学校の授業がわからない」

よく子供たちが訴えてくるセリフです。

私はその学校の先生のことも知らなければ、
その先生の授業も受けたことがありませんので、
もしかしたら、生徒たちの言い分が正しく、
先生の教え方に多少問題があるのかもしれません。

でも、だからといって、
生徒と一緒になって学校の先生の悪口を言ったところで、
何の解決にもなりませんよね。

ですから、そう言ってくる子供たちに対しては、
けっこう冷たい反応を示すようにしています。

「だから何?」

「本当に解ろうと思って聴いてるの?」

「ちゃんと予習してから受けてるの?」

「じゃあ、その先生のクラスはみんな成績悪いの?」

「自分で何とかしようという気はないの?」

ここまでくると、言われる生徒にしてみれば、軽い「イジメ」でしょうか?(笑)

ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、
どんな環境におかれても、やる子はやるし、やらない子はやりません。

やる子は、全てを自分の責任として受け止め、反省し、行動に移します。
やらない子は、全てを他に責任転嫁し、反省もせず、結局やりません。

こういった日々の繰り返しによって、
やる子とやらない子の差はどんどん大きくなっていきます。

「解りやすい授業」も「解りにくい授業」も、結局は自分次第。
それは私自身が自分の経験を通して学びました。
(詳しくはコチラの記事に書いております)

「親がどうの」
「先生がどうの」
「学校がどうの」
「塾がどうの」

という前に、
与えられた環境の中で、自分が出来ることを精一杯やってみる。
教え子たちには、そんな人間に育って欲しいなって思います。

まあ、とは言っても、
なかなかひとりでは出来ないという子供たちがいるおかげで、
私の商売が成り立っているのも事実なわけで・・・、

う~ん、難しい問題ですね。(苦笑)
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by sawayoshi45 | 2009-09-16 23:24 | 教育のこと | Comments(4)

言葉がけ

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ようやく春っぽくなってきましたね!
春期講習もあと一週間!
新学期に向けてがんばりましょ!!



ほんの些細な言葉でやる気になるのも人間ならば、
ほんの些細な言葉でやる気を失うのも人間。

子どもが一生懸命仕上げた宿題を見て、
「たったこれだけ?」と言うか、
「よく頑張ったね!」と言うか。

子どもが一生懸命受けてきたテストの点数を見て、
「たったこれだけ?」と言うか、
「よく頑張ったね!」と言うか。

そういった些細な「言葉がけ」の積み重ねによって、
将来「やる気のある子」に育つか「やる気のない子」に育つか、
大きく分かれるのではないかと思います。

「お母さんの作るご飯は美味しいね」
子どもにそう言われるだけで、
お母さんの料理の腕は格段に上がるそうです。

「うちのお父さんはすごい!」
子どもにそう言われるだけで、
お父さんの仕事の能率は格段に上がるそうです。

「お母さんはどうして料理が下手なの?」
「お父さんはどうして給料が安いの?」

そう言われて、やる気になるお母さん、お父さんはいませんよね。
でも、子どもに対しては同じようなこと、私たちは言っていないでしょうか?

「こんな簡単なこと、どうして出来ないの?」
「どうしてこんな点数しか取れないの?」と。


子どものやる気を奪う言葉を発するのは簡単です。
思ったことをそのまま口にすればいいだけですから。

でも、子どもをやる気にさせる言葉を発するには努力が必要です。
普段から意識していなければ、発することはできません。

子どもたちに「勉強」という努力を強いるのであれば、
私たち大人にも、せめてそのぐらいの努力をする必要があると思います。

「大人ってずるいですよね」
よく子どもたちから聞かされる言葉です。
今の私は、その言葉に反論することができません。

彼らがなぜ大人を「ずるい」と思うのか、
私たちは、もっと考えるべきではないでしょうか?

普段の「言葉がけ」、気をつけたいですね。
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by sawayoshi45 | 2009-03-29 23:26 | 教育のこと | Comments(0)

安易に餌をまかないで!

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今日から春期講習。
がんばろう!




小学校よりも中学校
中学校よりも高校、
高校よりも大学、
大学よりも社会人、

年齢が上がるにつれて、
乗り越えなければならないハードルは高くなっていく。
これって、当たり前のことですよね。

その当たり前の現実を子供たちに教えるのも、
私たち大人の務めだと思います。

「合格さえすればラクになるから・・・」
そう言って子どもを騙して、無理に受験をさせた場合、
合格後、子どもは間違いなく勉強しなくなります。

当然、成績は下がる一方。

彼らは口をそろえて言います。

「受かりさえすれば、ラク出来ると思ったのに・・・」
「こんなはずじゃなかった・・・」

そう嘆いている彼らの姿は、どこか諦めモード。
もはや這い上がろうとする気力さえ感じられません。

「受かるのも大変だけど、受かってからのほうが大変。
その覚悟がなければ上を目指すべきではない」

という当たり前のことを、
どうしてそれまでに誰も教えてこなかったのか、
正直、腹立たしく思うこともあります。

なかなか勉強しようとしない子どもに、
手っ取り早く餌をまいて、やらせようとする気持ちはわかります。

確かに一時は効果を発揮することもあるでしょう。

でも、それは同時に、
「餌がなければやらない子」を育てていることにもなります。

それまで頑張ってきた子が、
合格後、急に勉強しなくなる原因。

それは本当に子どもだけにあるのでしょうか?

「燃え尽き症候群」というひと言だけで、
済まされる問題ではないと思います。
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by sawayoshi45 | 2009-03-23 00:45 | 教育のこと | Comments(0)

耳が痛い

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清原選手引退。
何だかんだ言っても、
やっぱスーパースターですね。
ちょっと感動しちゃいました・・・



「先生のブログを読むと、耳が痛いです・・・」

幸か不幸か、親御さんにそう言われる機会が増えてきました。(笑)

でも面白いもので、そう言ってくださる親御さんは、
私から見る限り、何の問題もない親御さんです。

私の稚拙な文章からでさえも、
自分のことを省みて「耳が痛い」と感じてくれる。

それだけでも、とてもありがたいことだと思いますし、
そういった親御さんに育てられたお子さんなら、何の心配もありません。

多少寄り道をすることはあっても、
道を大きく外れることはないと思います。(多分・・・)

むしろ私が本当に伝えたいと思っている親御さんは、
きっと私のブログなんて読んでもいないはずです。

伝える必要のない人には、簡単に伝わり、
本当に伝えたい相手には、なかなか伝わらない。
世の中って皮肉なものですよね。

まあ、だからこそ私もここで好き勝手なことを書けるわけですが・・・(苦笑)

子供たち同様、私たち大人も未熟な人間であることに違いはありません。

子供の前では、多少威張りちらすことはあっても、
心の中では、常に自分を省みて、
学ぶ気持ちを失ってはいけないと思います。

親自身が学ぶ気持ちを失ったとき、子供も学ぶことをやめます。
なぜなら、学びを放棄した人から学ぶべきものは、何もないからです。

「うちの子、まったくやる気がなくて・・・」
「うちの子、私の言うことは全く聞いてくれないんですよ」
「うちの子、どうしてこう勉強しないんでしょう?」

子供たちにそんな不満を抱いている親御さんに尋ねます。

「子供のやる気を奪う発言、今まで何度繰り返してきましたか?」
「あなた自身は、子供の言うことに耳を傾けていますか?」
「あなたは子供の頃、そんなに勉強が好きでしたか?」

私にも言えることですが、人間は自分の過去を美化しがちです。
そして、自分にとって都合の悪い過去は、棚にあげがちです。

それがどれだけ卑怯なことで、子供たちにとっては理不尽なことか、
たまには考える機会があってもいいのではないでしょうか?

「過去と他人は変えられない」という言葉もあるように、
「子供を変える努力」よりも、
「自分を変える努力」のほうが何倍も大事なことではないでしょうか?

あっ、すいません、また「耳が痛い」こと、書いてしまいましたね。

でも、これを読んで「耳が痛い」と感じてくれた親御さんは大丈夫。
その気持ちが、いつかお子さんに伝わる日がやってくるはず。(多分・・・)

それまでは、「待つ」しかありません。
そして、その「待つこと」こそが、
私たち大人に課された、最も大きな修行なのかも知れません。

というわけで、これからも「耳が痛い」ことをたくさん書いていくと思いますが、
どうか穏便に読み流してくださるよう、よろしくお願い致します。
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by sawayoshi45 | 2008-10-03 01:14 | 教育のこと | Comments(0)

カンニング

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プロ野球も大詰め。
落合監督、
せめて3位でお願いします!



塾に勤めていた頃なので、もう10年以上前の話になりますが、
よく「カンニング」をする子がいました。

まだ小学生です。

問題演習の時間でも、私の目を盗んで解答を写し、
出来た「フリ」をしていました。

「カンニングをしたらダメ!」
と子供を叱るのは簡単です。

でもそれだけでは、その子の心の問題は解決しないと思いました。

「カンニング」をしてまで、出来た「フリ」をしなければならない理由、
それを考えると、私はその子を叱ることは出来ませんでした。

決して「ズルい子」ではありません。
私から見れば、とても素直でいい子です。

そんな子が、なぜ「カンニング」をするのか。

答えは簡単です。

「間違えて先生や親に叱られる」ことが恐いからです。

私は直接お会いしたことはありませんが、塾長の話によると、
その子のご両親は、とても教育熱心で厳しい方だったそうです。

「成績が上がらない!」と言っては、
何度か塾に足を運んできたこともあるそうです。

塾で「カンニング」をして出来たフリをしているわけですから、
成績が上がらないのは、当然のことですよね。(苦笑)

そのご両親には申し訳ありませんが、
彼の「カンニング癖」が付いてしまったのは、
そのあたりに原因があるように私には思えました。

その子の「カンニング」は、
その厳しさから逃げるための手段だったと思います。

私は「カンニング」については敢えて何も触れず、

「間違うのは悪いことじゃない」
「練習では、いくら間違っても構わない」
「むしろ間違ったほうが自分のためになる」

というメッセージを言葉と態度で送り続けました。

多少時間はかかりましたが、
彼の「カンニング癖」は自然に直り、
「本当の点数」のほうも少しずつ向上していきました。

私は中高生に対して、たまに厳しいことを言うことはありますが、
小学生に対しては、「仏のサワダ」を貫くようにしています。

なぜなら彼らにとって、一番必要なのは、
「安心して勉強に取り組める空間と時間」だと思っているからです。

「苦しいだけのやらされる勉強」からは、
得られるものよりも、失うもののほうが多いような気がしてなりません。

出来たか出来なかったか、
あるいは点数や順位などで子供を縛り付けるのは、
もう少し後でも遅くないと思います。
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by sawayoshi45 | 2008-09-11 23:57 | 教育のこと | Comments(4)


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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お誕生日おめでとうござい..
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