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過去問の使い方

いよいよ受験シーズン到来ですね。
この時期の効果的な受験勉強と言えば、
「過去問対策」というのが一般的ですね。
私もその通りだと思います。

ただ、この「過去問対策」というのを、
間違って捉えている生徒、
あるいは全く活かしきれていない生徒が、
案外多いような気がしてなりません。

過去問が出来たから受かる確率が高い。
過去問が出来なかったから落ちるかも。

そうやって一喜一憂している生徒を、
たまに見かけますが、
全く意味のないことだと思います。

なかには張り切り過ぎて、
「今日から毎日過去問を1年分解く!」
といった無謀な計画を立てる生徒もいます。

その意気込みは買いますが、
仮に毎日過去問を1年分解いたとして、
そのとき解けなかった問題は、
いつ復習して、いつ解き直すのでしょうか?

それとも解き直しすることもなく、
赤ペンで答を写して終わりでしょうか?

過去問を解けば、
合格に近づけるわけではありません。

過去問を解いて問題の傾向と自分の弱点を知り、
それを克服して初めて合格に近づけるということ。
忘れてはいけませんね。

過去問を解いて、割合が苦手だとわかったら、
教科書や他の問題集などを使って、
割合の単元を重点的に勉強すればいい。

英語の不定詞が苦手だとわかったら、
不定詞を理解できるまで勉強すればいい。
当たり前のことですよね。

でもこの当たり前のことをやらずに、
「成績が上がらない」と悩んでいる生徒、
今までたくさん見てきました。

過去問対策に限らず勉強は全て、
「出来ないものを出来るようにする」
のが基本姿勢だと思います。

そのためには、
ただやみくもに問題を解くのではなく、
復習してしっかり覚える時間も、
確保する必要があります。

出来るものが多くなっていけば、
自然に点数も上がり、合格に近づくことは、
言うまでもありませんよね。

せっかくの過去問対策、
「やったつもり勉強」で終わらせるのではなく、
一歩でも合格に近づける勉強にしていくことが、
これからの時期、特に大切なことだと思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-10-16 00:14 | 勉強のこと

それぞれのポジション

小さい頃に理科に興味を持ち、
科学関係の本をよく読んできたある生徒は、
テスト前に理科の勉強は全くせず、
範囲すら知らない状態で試験を受けて、
理科で学年トップの点数を取りました。

また小さい頃から本に親しんできたある生徒は、
国語の勉強は今までしたことがないと言いながら、
試験ではいつも高得点を叩き出していました。

その子に「なんで出来るの?」と尋ねてみたら、
「普通に読めばわかるでしょ」だそうです。
何の参考にもなりませんね(笑)。

でもそんな2人も全ての教科が、
得意かというと決してそうではなく、
私が教えている英語や数学に関しては、
それなりに苦労をしているようです。
私にとっては皮肉な話ですが(笑)。

プロ野球解説者の野村克也氏によると、
どれだけ優秀な指導者であっても、
エースと4番だけは育てられないそうです。

エースと4番だけは「育てる」のではなく、
勝手に「育つ」ものだとか。
確かにその通りかもしれませんね。

どんなに努力を重ねても、
誰もがエースか4番になれるわけではありません。

でも野球はエースと4番だけで、
成り立つわけでもありません。

各球団のエースと4番だけを集めても、
必ずしも強くなるわけではないということ、
プロ野球ファンなら誰もがご存知ですよね。

それぞれのポジションには、
それぞれの適正と役割があるということ、
私たちは忘れてはいけないと思います。

塾や予備校の春のチラシは、
エースと4番のオンパレードです。

でもそれに心を惑わされて、
むやみやたらにエースか4番を目指したり、
周りの人間が強引に目指させたりしても、
そこには必ず無理が生じます。

大事なのは自分に合ったポジションを見つけ、
そのポジションの中で自分に出来ることを、
精一杯やることではないかと思います。

そして前述の2人のように、
子供たちが小さい頃に持った興味は、
その子にとって大きな武器であり宝です。

それを大人の都合で潰すことだけは、
したくないものですね。






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# by sawayoshi45 | 2018-10-09 23:54 | 教育のこと

勉強って難しい

授業はいつも真面目に受けてくれるし、
宿題もきちんとやってくれる。
でもなかなか結果につながらない生徒がいます。

一方で、授業態度は決して良くはなく、
宿題もいつもいい加減なのに、
テストでは割と良い結果を出す子もいます。

どちらのタイプの生徒も、
今まで何人も見てきました。

教えている立場からすれば、
どうしても前者の生徒に肩入れしたくなりますが、
実際はこちらの思うようにはいかないのが現実です。

思えば私の高校時代の同級生を考えて見ても、
「成績が良い=真面目」といった図式は、
必ずしも当てはまらなかったように思います。

予習復習はおろか、宿題もろくにやらず、
授業中は居眠りばかりしていた生徒が、
テストでは高得点をとるということは、
決して珍しいことではありませんでした。

世の中には教科書を1回読んだだけで、
全てを記憶できる人もいれば、
10回読んでも覚えられない人もいるそうです。

そう考えると、テストの結果だけで、
子供を褒めたり叱ったりというのが、
いかに間違っているかがよくわかりますよね。

私たちはよく「やれば出来る」という言葉で、
安易に子供たちにやる気を促そうとしますが、
「やれば出来ること」はその子によって、
大きく異なるということを忘れてはいけません。

20年以上、勉強を教え続けてきた私でさえ、
いまだに全ての問題が解けるわけではありませんし、
自分にとって苦手な教科の勉強は、
正直とても面倒です(苦笑)。

やはり多くの子供たちにとって、
勉強って難しいし苦しいものですよね。

でもだからこそ、結果だけにこだわるのではなく、
やり続けることにこそ価値があるということ、
そしてそこから得られるものも大きいということを、
子供たちに伝えていけたらなと思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-10-04 00:38 | 勉強のこと

ドッジボールではなくキャッチボールを

ドッジボールとキャッチボール、
お互い球を投げ合うという点では同じですが、
その目的は大きく違いますね。

ドッジボールは相手にぶつけるのが目的。
一方、キャッチボールは相手の球を受け取り、
そして相手に球を受け取ってもらうのが目的です。

親子の会話で大事なのは、
もちろんドッジボールではなく、
キャッチボールであることは、
言うまでもないことですね。

でも実際のところはどうでしょう?

「早くしなさい!」
「なんで出来ないの?」
「何度言ったらわかるの?」

お子さんとの会話、
キャッチボールではなく、
お子さんにイライラをぶつけるだけの、
ドッジボールになっている方、
案外多いのではないでしょうか?

私は教える立場として、
「怒ったら負け!」と自分に言い聞かせて、
授業にあたるようにしています。

まずは子供の言い分を聞き、
今の子供の立場や気持ちを理解しようとすること。

そしてその子にとって、
今何が大切なのか、今何が必要なのか、
しっかり伝えていくことが大切だと思います。

特に思春期の子供たちは、
私たちが投げたボールを、
なかなか受け取ってはくれません。

でもそれは受け取らない子供が悪いのではなく、
私たちが子供からのボールを受け取らず、
また子供たちが受け取れるところに、
私たちがうまく投げられていないのが、
原因なのかもしれませんね。

子供からのボールをしっかり受け取り、
こちらからのボールも受け取ってもらう。

もちろん簡単なことではありませんが、
しっかりキャッチボールをする努力だけは、
怠らないようにしたいものですね。





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# by sawayoshi45 | 2018-09-28 00:31 | 教育のこと

教わる側から教える側へ

教える側は、自分が教えたことは、
たいてい覚えているものです。

でも教わる側は、自分が教わったことは、
たいてい忘れているものです。

ここに、教える側と教わる側の、
「温度差」が生じます。

「この前教えたばかりなのになんで出来ないの?」
と、教える側がつい腹を立ててしまうのは、
この「温度差」が原因なんでしょうね。

だとすれば、効率の良い勉強方法は、
自ずとわかってきますよね。

自分が教わる側から教える側にまわること。
あるいは誰かに教えることを想定して勉強すること。
これが最も効果的な勉強法だと思います。

私が勉強に目覚めたのは中学生の頃。

たまたま友人に勉強を教えた際に、
「先生よりもわかりやすい」
と言われたことがきっかけでした。

お調子者の私は、それ以来、
「自分は教えるのがうまい」という暗示にかかり、
「自分が先生だったらどう教えようか」
と考えながら勉強に取り組むようになりました。

その暗示が正しかったかどうかはわかりませんが(笑)、
そのおかげで成績も上がり、
それまで曖昧だった自分の知識が、
どんどんクリアになっていく感覚も味わいました。

子供が勉強をやる気にならない理由。

それは子供たちが常に、
「自分は教わる側」という受け身の意識を、
強く持っているからではないかと思います。

一所懸命教えようとする親御さんは多いですが、
一所懸命教わろうとする親御さんがいたとしたら、
とても素敵な教育法だと思います。

子供は教わる側から教える側へ。
親は教える側から教わる側へ。

たまには「配置転換」して、
子供に暗示をかけてみるのも、
効果があるかもしれませんね。





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# by sawayoshi45 | 2018-09-22 22:58 | 教育のこと


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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