遠回りこそ近道
穏やかな1日でした。
今度こそ春の訪れかな?
今週のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、
ドラゴン桜のモデルになったカリスマ英語講師、竹岡広信先生でした。
まあ、ひと言で言えば、とにかく「すごい先生」という印象を受けましたが、
私が最も共感を覚えたのが、「遠回りこそ近道」という言葉。
この言葉、私も頭ではわかっていますし、子供たちにもよく言っている言葉です。
でも、本当にこれを実践しているかといわれると・・・、
う~ん、正直自信がありませんね。
テストや受験という目先のことにとらわれて、
多くのことを子供たちに覚えさせようとしている自分がいることも否定できません。
私たちは、どうしても「近道」を好みます。
誰も最初から好き好んで「遠回り」を好む人はあまりいないと思います。
もちろん、私もそうです。
ただ、結果的に「遠回り」になることはよくあることですが・・・。
いちいち辞書を引いて調べるより、電子辞書を使ったほうが「近道」。
自分で考えるより、先生に勉強のやり方を教えてもらったほうが「近道」。
自分で勉強するより、塾に行って教えてもらったほうが「近道」。
何も勉強に限ったことではありませんね。
手紙を書くより、電話やメールのほうが「近道」。
自分の足で歩くよりも、車で移動したほうが「近道」。
汗水流して働くよりも、株で一儲けでもしたほうが「近道」・・・・・などなど。
こう考えてくると、世の中の動き全体が「近道」を好んでいるといえそうです。
でも、これらは本当に「近道」なんでしょうか?
「近道」をしようとするあまり、何か大切なものを見逃しているような気がしてなりません。
特に勉強においては、一見「近道」に見えることが、
実はものすごく「遠回り」になっていること、よくあることです。
私も子供たちを見ていて、よくわかります。
竹岡先生は、ひとつの単語について、30分以上かけることもあるそうです。
「これは覚えろ!」ですませようとする先生とは大違いですね。
ひとつの問題に、じっくり時間をかけて深く考えさせることと、
できるだけ多くの問題を解かせて、やり方を覚えさせること、
一見、後者のほうが「近道」に見えますが、本当の意味での「近道」はどちらなのか、
よく考えなければいけないことだと思いました。
それにしても、「ドラゴン桜」という漫画、今まで存在は知っていましたが、
読んだことはありませんでした。
竹岡先生を見て、ちょっと興味がわいてきました。
今度読んでみようかな。
by sawayoshi45
| 2006-03-16 00:03
| 教育のこと
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