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点数だけでは分からないこと

現時点で難しい問題は解けなくても、
基礎をしっかり積み重ねていく勉強をしてきた子は、
学年が上がるにつれて、頭角を表してきます。

一方、現時点でどれだけ難しい問題が解けたとしても、
基礎を疎かにした勉強をしてきた生徒は、
学年が上がるにつれて、成績は落ち込んでいきます。

入試をギリギリで合格した生徒が、
入学後、学年トップクラスの成績をキープする例。

逆に入試を上位の成績で通過した生徒が、
入学後、ビリに近い成績に落ち込んでしまう例。

こういった逆転現象は、
私立中学や高校(特に進学校)では決して珍しいことではありません。

中学校で勉強が出来なくなるのは、小学校までの勉強法に問題があり、
高校で勉強が出来なくなるのは、中学校までの勉強法に問題がある。

私はそのように考えています。

ですから子どもたちを見るときは、今現在の成績ではなく、
彼ら(彼女ら)の勉強への取り組み方を見て指導するようにしています。

たとえ今の成績が良くても、
間違った勉強の仕方をしている生徒には、厳しく叱ることもありますし、
今の成績がそれほどよくなくても、
正しい勉強の仕方をしている生徒には、褒めて励ますようにしています。

そういった生徒は、来るべき時が来れば、
必ず伸びる時期が来るのを経験上知っているからです。

「次のテストで○点以上取ること!」

子どもにそういった条件を押し付ける親御さんの話を時々聞くことがありますが、
正直言って、私はあまり意味を感じません。
というか、むしろマイナスではないかと思っています。

目先の点数だけに捉われた勉強の仕方は、
後々、取り返しのつかない事態に陥る例を今までたくさん見てきたからです。

テストというのは、学校によって、
またその時の内容によって難易度が全く違います。

そういったことを考えもせず、
単に「○○点以上」という基準で子どもを縛りつけるのは、
本当にその子にとって、プラスになることでしょうか?

結果を出すことはもちろん大事なことです。
でも、それ以上に大事なのは結果を出し続ける力をつけていくこと。

私たちはどうしても子どもたちの点数に目が行ってしまいますが、
その時の点数だけでは分からないこともたくさんあります。

目先の点数で子どもを縛り付けることよりも、
勉強への考え方、取り組み方をしっかり教えることのほうが、
大切ではないかと思います。
by sawayoshi45 | 2010-11-30 16:15 | 教育のこと


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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