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過去と他人は変えられない

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尼崎の脱線事故から1年。
自分には何の落度もないのに、
生きたくても生きられなかった人がいる。
生きていられることに感謝!ですね。



「病気を治すのは医者ではない。患者自身である。」
あるサスペンスドラマを見ていたら、こんなセリフを耳にしました。
なるほど、言われてみればその通りですよね。
これ、教育においても同じことが言えるのではないかと思います。

「過去と他人は変えられない」という言葉があります。
「過去を変えられない」ことは当たり前のことですよね。
でも、「他人を変えられないこと」を自覚している人、実際どれだけいるでしょうか?

私たち人間に「他人を変える」力はありません。
変えられるのは「他人」ではなく「自分」だけです。

「オレがアイツを変えてやった」
「オレがいなかったらアイツはどうなっていたか・・・」、
そんなのはただの傲慢であり、勘違いに過ぎません。

子供に「本を読みなさい」と、「本を読まない親」が言います。
子供に「勉強しなさい」と「勉強しない親」が言います。
子供に「思いやりの心を持ちなさい」と「思いやりのない親」が言います。
子供に「ガマンすることを覚えなさい」と「ブランド品を買いあさる親」が言います。

これらはすべて、自分が変わろうとせずに、他人だけを変えようとする行為です。
子供が言うことを聞かなくなるのは当然のことだと思いませんか?

「子供が何を考えているのかわからない」と悩む人がいます。
当たり前です。
他人の気持ちなんて、すべてわかるはずがありません。

逆の立場だったらどうでしょう?
自分の気持ちが、他人や子供に「丸裸」にされる。
気味が悪いです。

「わかろうと努力すること」は必要ですが、
「わかったつもり」になることは、とても危険なことだと思います。

子供を変えようと本気で思うのなら、まずは自分が変わること。
私たちオトナが変わる以外に方法はありません。
子供社会はオトナ社会の縮図と言われます。
子供社会をどうこう言うなら、まずはオトナ社会を見直す必要があると思います。

教師も親も子供を変えることに一生懸命です。
それはそれで悪いわけではありませんが、
その気持ちが暴走すると、子供への「憎しみ」に変わることがあります。

一生懸命であればあるほど、思い通りにならない子供への「憎しみ」は増大します。
それと同時に子供の親や教師に対する「憎しみ」も増大します。
それが原因で起こる事件は後を絶ちませんよね。

過去と他人は変えられません。

「変えられないこと」を前提として、人と接すれば、
少なくともそこに「憎しみ」は生まれません。

子供は「親を裏切ってナンボ」「教師を裏切ってナンボ」です。
「勉強すること」が子供の仕事であるならば、
「子供に裏切られること」が、オトナの仕事です。

それでも決して見放すことなく、子供と付き合い、子供を見守る。
それが「愛情」であり「教育」というものだと思います。

世の中、自分を変える努力をしようとせず、他人ばかりを変えようとしている人、
あまりに多すぎるような気がします。

まあ、こういっている私自身、そのひとりかもしれませんが・・・。
ただ、少なくとも自覚することだけは忘れないよう、心がけているつもりでございます。
by sawayoshi45 | 2006-04-25 23:59 | 教育のこと


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