親切の押し売り
ライラック第二弾!
でもまだ五分咲きって感じ?
勝手に物を贈っておいて、相手から何も反応がないと、
「せっかくしてあげたのに、感謝のひと言もない!」と文句を言う人がいます。
「文句を言うぐらいなら、最初から贈らなきゃいいのに」と思います。
「子供のため」という名目で、勝手に塾や習い事に通わせ、
成果が出ないと「せっかく通わせてあげてるのに・・・」と文句を言う親がいます。
これもやっぱり、
「文句を言うぐらいなら、最初から通わせなきゃいいのに」と思ってしまいます。
どちらも「親切の押し売り」ってやつですね。
親切とは、それをした本人がいい気分になる。
それが十分な「見返り」であって、それ以上の「見返り」を要求した時点で、
それは「親切」ではなく、「余計なお世話」になってしまいます。
でも、これに似たようなこと、私たちも知らず知らずのうちにしていることってありますよね。
親が子供に「せっかく育ててあげたのに・・・」
教師が生徒に「せっかく教えてあげたのに・・・」
親が子供を「育てる」のも、教師が生徒に「教える」のも、「当たり前」のことなのに、
それを恩着せがましく、「見返り」まで求めるというのは筋違いというものです。
「してもらったこと」はいつまでも覚えていても、
「してあげたこと」はすぐに忘れたほうがいい。
でも、これが逆になっている人、多いのではないでしょうか?
もし相手から感謝の言葉を言われたときは、
「あれ? そんなこともあったっけ?」というぐらいでちょうどいいのではないかと思います。
「親切」とは相手に感謝されるためにすることではありません。
それをすると、自分がいい気分になる。
だから、するだけのこと。
もちろん、された側が「ありがとう」のひと言くらい言ったほうがいいのは確かですが、
してあげた側が、それを要求するのは間違いだと思います。
と、ここまでエラそうに語っている私も、
塾に雇われていた頃は、「教えてあげている」という意識の強い人間でした。
ひとりで活動するようになってはじめて、
自分は「教えてあげている人間」ではなく、
「授業をさせて頂いている人間」であることに気付きました。
何だかんだ言っても、結局生徒や親御さんがいなければ私は食べていけない人間。
媚を売るわけではありませんが、
今さらながら、感謝の気持ちだけは忘れないように気をつけたいなと思います。
by sawayoshi45
| 2006-05-20 23:59
| 人生のこと
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