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責任転嫁

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駒苫の田中投手。
楽天に入団が決まったそうな。
契約金1億、年俸1500万!
私の何年分? 一生分?



「え? こんなことも知らないの?」

もちろん実際クチにすることはしないようにしていますが、
子供たちと勉強していると、内心こんなことを思ってしまうことがたまにあります。

そして、その思いは学校の先生に対する怒りへと変わります。
「学校はいったい何を教えているんだろう?」と。
まさに、自分の指導力不足を棚に上げた「責任転嫁」というやつです。

でもここで、ふと自分自身のことを振り返ってみます。

私がひとりの生徒と接するのはせいぜい1週間に1回か2回。
授業で徹底的にやったつもりになっていたものであっても、
1週間も経てば、スッポリ抜けてくれていることも決して珍しいことではありません。

なかには、1か月間(場合によっては数か月間)同じことを言い続けて、
やっと定着するものもあります。

もちろん、私の指導力不足と言われればそれまでなんですが、
マンツーマンで教えていてもこの有り様。
そう考えると、1度に30人以上を相手に授業をしている学校の先生ひとりに、
「責任転嫁」するのは間違いであることに気づきます。

高校は、「中学校は何を教えていたんだ!」と中学校に「責任転嫁」します。
中学校は、「小学校は何を教えていたんだ!」と小学校に「責任転嫁」します。
小学校は、「いったい親は何をやってるんだ!」と親御さんに「責任転嫁」します。
そして親は、「あなたのせいで恥ずかしい思いをした!」と子供に「責任転嫁」します。

では、子供はいったい誰に「責任転嫁」すればいいんでしょうか?

そうやって、大人から「責任転嫁」されたきた子供が、
その心のモヤモヤを同級生への「いじめ」に発展させる可能性がゼロだと言えるでしょうか?

そうやって、大人から「責任転嫁」されたきた子供が、
「自分なんかいないほうがいい」と自殺願望に発展する可能性がゼロだと言えるでしょうか?

最近、連日のように「いじめ問題」「自殺問題」「履修漏れ問題」が報道されています。

こういった問題が起きると、マスコミも世間も、
「責任は誰にあるのか」と責任の所在を明らかにしたがります。
誰かひとりに責任を押し付けて、自分たちは安全な場所から言いたい放題。

これもある意味、「責任転嫁」だと思います。
そういったマスコミや世間に、まったく責任がないと言えるでしょうか? 

何か問題が起きたとき、その原因はひとつとは限りません。
いろんな要因が交じり合って起きる問題がほとんどだと思います。
ということは、責任の所在もひとつとは限りません。

「責任は誰にあるのか」と、誰かに「責任転嫁」する前に、
「自分にも悪いところがなかっただろうか」
「自分にも至らないところがあったんじゃないか」
とそれぞれが責任を感じて、自分を戒めていくことのほうが大切なことではないか、
そんな気がする今日この頃でございます。

ところで、これを読んでいる生徒諸君!
キミたちの成績が上がらないのは、いったい誰の責任?
by sawayoshi45 | 2006-11-03 01:04 | 世間のこと


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