ヤマを張ってもムダ!
寒いです。
雪も普通に降ってます。
少雪だ、暖冬だといっても、
帳尻は合ってくるものですね。
そろそろ、というか、とっくにではあるんですが、
受験生が過去問に取り組み始める時期でございます。
昨年の問題、一昨年の問題・・・・・、
思いのほか出来たときは、
もう合格したつもりになって有頂天になってみたり、
逆にあまり出来なかったときは、
この世の終わりとばかりに落ち込んでみたり、
ホント、子供たちはいろんな表情で私を楽しませてくれます。(笑)
ある程度の傾向をつかんでくると、
「ヤマを張り出す」生徒が現れてきます。
「○○はここ何年か出ていないから、そろそろ出るんじゃないかな?」
「△△は毎年出ているから、今年も絶対出るに違いない!」
そして、うまく「ヤマを張った」(つもりでいる)彼ら(彼女ら)は、
私にも意見を求めてきます。
「先生はどう思いますか?」と。
そういった質問に対する私の答えは、いつも決まっています。
「知らん!」
過去問はあくまで過去問、過去に出た問題に過ぎません。
似たような問題が出ることはあっても、
まったく同じ問題が出るわけがありません。
だからこそ、書店に行けば誰でも簡単に手に入れられるんです。
ある程度傾向をつかむために利用する分には有効ですが、
信頼しすぎるのは危険だと思います。
もしかしたら、今年から出題傾向が変わるかも知れません。
もしかしたら、問題レベルが急激に変わるかも知れません。
そういったことも想定したうえで、
あくまで参考として利用すべきものだと思います。
今年のセンター試験。
英語の出題形式がかなり変わりました。
受験生にとってはまさに「想定外」。
戸惑った生徒も多いかと思います。
でも、しっかりした基礎力を持っている受験生なら、
多少戸惑うことはあったとしても、
それなりに対応は出来たはずです。
出題傾向が変わったくらいでパニックになるというのは、
結局はそれだけの力しかなかったということであり、
過去問を信じすぎた結果だと言えるのではないかと思います。
つまり、「ヤマを張ってもムダ!」だということですね。
仮にヤマがたまたま当たって、それで合格できたとしても、
その合格にどれだけの価値があるんでしょうか?
合格したまでは良くても、
その学校の授業についていけなかったとしたら、
その合格は本当に「ラッキー」と言えるんでしょうか?
私は定期テスト前であっても受験前であっても、
「ヤマを張る」ことは一切しません。
範囲のある定期テストは、その範囲を全部やればいいだけ。
受験も教科書の内容をしっかり理解していれば、ある程度は出来るはず。
「ヤマを張る」必要なんてどこにもありません。
一部の上位校を除けば、
合否を決めるのは、難しい問題が解けたかどうかではありません。
基本的な問題をどれだけ落とさなかったかだと思います。
自分にとって難しい問題は、他人にとっても難しいはず。
そんなのは気にする必要はありません。
「ヤマを張る」時間があったら、
ひとつでも多くの言葉を覚える。
ひとつでも多くの問題を解く。
そちらのほうに時間を使って欲しいものでございます。
受験生に必要なのは「ヤマを張る」能力ではありません。
過去問で一喜一憂するのもいいですが、
教科書の内容、どれだけ理解してるのかな?
by sawayoshi45
| 2007-01-27 00:22
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