勝ち自慢より負け自慢
公立高校受験も終了。
合格発表の日まで、
落ち着かない日が続きますが、
あとは皆の合格を祈るばかりです。
会社勤めをしていた頃、本社からボスが来て、
話をする機会が年に数回ほどありました。
会社のトップと1対1での会話。
緊張しないわけがありません。
私も最初は緊張しまくり、ガチガチ状態でしたが、
いつの間にか、それが楽しみに変わっていました。
そう思ったのは私ばかりではなかったようです。
同僚のみんなも、ボスに会うのをいつも楽しみにしていました。
なぜボスがこんなに人気があったんでしょうか?
理由は明らか。
ボスの話は、面白くて、前向きで、ためになったからです。
彼は、
「オレはこんなに頑張ってきた!」とか、
「オレは昔こんなに苦労した!」といった、
過去の「勝ち自慢」や「苦労話」をすることは、ほとんどありませんでした。
むしろ、
「負け自慢」や「失敗談」をいつも笑い話に変えて、話してくれました。
「ああ、こんなにすごい人でも自分と同じところがあるんだな」
そう思うと、人間って何となく親近感が湧くものですよね。
そうやって部下の心をグッと惹き付ける。
それがボスの魅力であり、
人の心をつかむテクニックだったのかも知れません。
ただの平社員から、実力だけで会社のトップまで昇りつめた人。
当然、相当な苦労があったことは想像に難くありません。
でも、そんなことは誰にでもわかります。
会うたびに、
過去の「勝ち自慢」や「苦労話」を聞かされていては、
最初は「すごいなあ」と思ったとしても、
いずれ嫌気がさして、「またか・・・」といった気分になります。
これでは、人の心をつかむのは難しいですよね。
普段、子供たちに接していてもそれを強く感じます。
私も若い頃は、どうしても自分が過去に頑張った話、
つまり「勝ち自慢」をよくしていたような気がします。
でも、それを聞いている当の子供たちは、どこか上の空。
「へ~」とか「すごいな~」と、一応相槌を打ってはくれますが、
実は、話を合わせてくれていたのは子供たち。
それを真に受けて、ひとり調子に乗っていた私。
もう、考えただけでも赤面ものでございます。(笑)
逆に、「負け自慢」や「失敗談」を笑い話風に話してあげると、
子供たちはどんどん食いついてきます。
「人の不幸は蜜の味」と申すように、
人間というのは、
どうしても「自慢話」よりも、「不幸話」のほうを好みます。
それなら、それを利用しない手はありませんよね。
「大人としての威厳を保たなければ・・・」
「教師としての威厳を保たなければ・・・」
「親としての威厳を保たなければ・・・」
そんなしょうもないプライドにこだわっていては、
子供の心は離れていく一方かも知れません。
どうせ自慢するのなら、
「勝ち自慢」をするよりも、
「負け自慢」をしたほうが、
よっぽど効果的かも知れませんね。
※ブログランキングに参加中です。
応援してくださる方、クリックして頂けたら大変ありがたいです!
↓
by sawayoshi45
| 2007-03-08 02:23
| 自分のこと
【札幌の家庭教師 学びの森】 サワダと申します。
by sawayoshi45
札幌の家庭教師 学びの森
【学びの森 ホームページ】
【自己紹介】
----------------------
【Link】
関根正明のデスク
加藤諦三ホームページ
私立小学校で教師修行!!
日本の教育は、これでよいのか
Souldoctor's Diary Room
爆発的に勉強をやる気にさせる
自由を求めて彷徨い迷子
don't worry!な毎日
piano street
モニママの教育日記
ゆめ芝居 それがしの申します~
ほるもんTの学級通信
ゼロからスタートの08年中学受験
ぽかぽか日和
GOAL通信
札幌家庭教師ガイド
---------------------------
【ブログランキング】
人気blogランキングへ
人気UPランキング>育児・教育
ブログリンク&ランキング
----------------------
以前の記事
2019年 10月2019年 03月
2019年 02月
more...
カテゴリ
家庭教師 学びの森自己紹介
自分のこと
教育のこと
勉強のこと
人生のこと
世間のこと
家庭教師のこと
どうでもいいこと