学校成績保証制度?
北海道では最大手のひとつである某学習塾が、とんでもない方針を打ち出してきました。
チラシを見てビックリ!
なんと「学校成績保証制度」だとか。
具体的な内容は次のとおり。
塾としては「苦肉の策」だったんでしょうかね。
さて、なぜ私がこれを「とんでもない」と思ったか、
今思いつく限りで、理由を述べさせていただきます。
理由①
学校のテストというのは、その学校の先生がつくるものであり、
先生や、その時々によって、難易度が変化するはずです。
また、1回や2回の点数の上下だけで、
本当に実力がついたかどうかを判断するのは、非常に難しいと思います。
見かけの点数が上がらなかったとしても、力がついている場合もあれば、
逆に、力がついていないのに、たまたま点数が上がる場合も十分あり得ます。
理由②
講師の立場から考えてみます。
「どんな子でも、成績を上げる自身がある!」と断言できる講師は別として、
まず普通の講師なら、かなりのプレッシャーを感じてしまうのではないでしょうか?
せっかく子供たちといい関係が築けたとしても、
この制度のために、その関係が台無しになってしまうことも考えられます。
また、授業を通して、講師の「ストレス」が、
子供たちへの「ストレス」になってしまうこともあり得ますよね。
そういえばこの塾、求人広告でしょっちゅう講師の募集をしています。
それだけ「選別が厳しい」ということなのかも知れませんが、
今回の件で、何となくその理由がわかったような気がします。
理由③
親御さんの立場から考えてみます。
このチラシを見て、入塾を決めた親御さんであれば、
当然、その「結果」に期待しないわけがありません。
次のテストに対する子供への期待は、並々ならぬものになるでしょう。
その「過剰な期待」が、お子さんに伝わらないわけがありません。
当然、子供は相当な「ストレス」を抱えてしまうことが予想できます。
お金はもどってきても、
それ以上に失うものが大きくなる場合も考えられます。
理由④
最後に子供の立場から考えてみます。
理由②と理由③から、子供が、親や講師から受ける「プレッシャー」、
相当なものになるのではないでしょうか。
せっかく大好きな先生といい関係が築けても、
「自分がもし失敗したら、先生はクビになるかも知れない・・・」と思うと、
落ち着いて勉強に集中できなくなることも考えられます。
こう考えてくると、
結局、一番の「犠牲者」は「子供」ということにならないでしょうか?
お金をいただいて指導する以上、
「とことん結果にこだわる」という気持ちはよくわかります。
でも、「学力」には、
「目に見える学力」と「目に見えない学力」があることも忘れてはいけないと思います。
「目に見える学力」と「目に見えない学力」は必ずしも比例するとは限りません。
場合によっては、反比例する場合もあり得ます。
「点数を上げるためには、何でもする」という考え方、
「お金を儲けるためには、何でもする」といった、
最近、世間をにぎわせている方たちと、
あまり大差がないように感じるのは、私だけでしょうか?
以上、「成績が上がらなければお金は返します!」といった約束をしたら、
まず間違いなく破産することが予想される、「売れない(?)家庭教師」のたわ言でした。
チラシを見てビックリ!
なんと「学校成績保証制度」だとか。
具体的な内容は次のとおり。
入塾後2学期以内の学校の中間・期末テストで
・60点以下で入塾した場合→1科目で+20点以上を保証します。
・60点以上で入塾した場合→その科目が80点以上を保証します。
もし上記の基準をクリア出来ない場合は、
3学期の対象科目の授業料を全額免除し、
1学期間無料で「とことん」指導させていただきます。
塾としては「苦肉の策」だったんでしょうかね。
さて、なぜ私がこれを「とんでもない」と思ったか、
今思いつく限りで、理由を述べさせていただきます。
理由①
学校のテストというのは、その学校の先生がつくるものであり、
先生や、その時々によって、難易度が変化するはずです。
また、1回や2回の点数の上下だけで、
本当に実力がついたかどうかを判断するのは、非常に難しいと思います。
見かけの点数が上がらなかったとしても、力がついている場合もあれば、
逆に、力がついていないのに、たまたま点数が上がる場合も十分あり得ます。
理由②
講師の立場から考えてみます。
「どんな子でも、成績を上げる自身がある!」と断言できる講師は別として、
まず普通の講師なら、かなりのプレッシャーを感じてしまうのではないでしょうか?
せっかく子供たちといい関係が築けたとしても、
この制度のために、その関係が台無しになってしまうことも考えられます。
また、授業を通して、講師の「ストレス」が、
子供たちへの「ストレス」になってしまうこともあり得ますよね。
そういえばこの塾、求人広告でしょっちゅう講師の募集をしています。
それだけ「選別が厳しい」ということなのかも知れませんが、
今回の件で、何となくその理由がわかったような気がします。
理由③
親御さんの立場から考えてみます。
このチラシを見て、入塾を決めた親御さんであれば、
当然、その「結果」に期待しないわけがありません。
次のテストに対する子供への期待は、並々ならぬものになるでしょう。
その「過剰な期待」が、お子さんに伝わらないわけがありません。
当然、子供は相当な「ストレス」を抱えてしまうことが予想できます。
お金はもどってきても、
それ以上に失うものが大きくなる場合も考えられます。
理由④
最後に子供の立場から考えてみます。
理由②と理由③から、子供が、親や講師から受ける「プレッシャー」、
相当なものになるのではないでしょうか。
せっかく大好きな先生といい関係が築けても、
「自分がもし失敗したら、先生はクビになるかも知れない・・・」と思うと、
落ち着いて勉強に集中できなくなることも考えられます。
こう考えてくると、
結局、一番の「犠牲者」は「子供」ということにならないでしょうか?
お金をいただいて指導する以上、
「とことん結果にこだわる」という気持ちはよくわかります。
でも、「学力」には、
「目に見える学力」と「目に見えない学力」があることも忘れてはいけないと思います。
「目に見える学力」と「目に見えない学力」は必ずしも比例するとは限りません。
場合によっては、反比例する場合もあり得ます。
「点数を上げるためには、何でもする」という考え方、
「お金を儲けるためには、何でもする」といった、
最近、世間をにぎわせている方たちと、
あまり大差がないように感じるのは、私だけでしょうか?
以上、「成績が上がらなければお金は返します!」といった約束をしたら、
まず間違いなく破産することが予想される、「売れない(?)家庭教師」のたわ言でした。
by sawayoshi45
| 2006-02-02 00:29
| 家庭教師のこと
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by sawayoshi45
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