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過信

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新学期スタート。
頑張ろう!




塾に勤めていた頃、講師採用試験の採点を任されていました。
試験を受けにくるのは主に地元の国立大学の学生さん。
厳しい大学受験競争を乗り越えてきた人たちです。

そして採用試験の中身は公立高校入試にちょっと手を加えた程度の問題。
普通に考えれば、「出来て当たり前」の状況のはずなんですが・・・

実際のところは、その試験で8割以上出来る人はほとんどいませんでした。
そして、そういった人たちの言い訳はいつもこんな感じでした。

「中学校の勉強はしばらくやっていなかったので・・・」
「ちょっと忘れていただけで思い出せば大丈夫だと思います」

でも、採用試験の告知は一週間も前からしていたはず。
ということは、その人たちは試験があるのを知りながらも、
一週間の間、何の準備もせずに受けにきたことになります。

いくら国立大学の学生といっても、
そういった先生に大事な生徒さんを預けるわけにはいきませんので、
結果は不採用になることがほとんどでした。

これはあくまで私の想像に過ぎませんが、
そういった人たちはきっと、

「自分は○○大学の学生だから採用されて当然」
「中学校程度の問題なら何とかなるだろう」

そう自分を「過信」した状態で来ていたのではないか、
そんな気がします。


私が今でも子供たちと同じように毎日問題集を解いたり、
英単語を覚えたりしているのを知ると、多くの子供たちは驚きます。

「えっ? 先生でもまだ勉強することあるんですか?」

いつも子供たちの前で偉そうなことばかり言っているせいか、
そんな大きな誤解をしてくれている生徒もいるようです。(笑)

でも実際のところは、まったく逆。

「本当に覚えただろうか?」
「生徒に聞かれたら、きちんと教えられるだろうか?」
いつもそういった不安との闘いです。

逆に言えば、そういった不安を感じない先生に、
生徒を教える資格はないと私は思っています。

「自分は今まで頑張ってきたから・・・」

子供たちの前でいくら「過去の栄光」を語っても、
子供たちは、先生の「過去」を実際見ることは出来ません。
子供たちが見ているのは、先生の「今の姿」でしかありません。

私たちが「昔とったナントカ」だけで仕事をするようになったら、
子供たちに伝えられるものは何もなくなってしまいますね。

「自信はいいけど過信はダメ!」

子供たちにいつもそう言っている手前、
私自身も決して自分を「過信」することなく、
また新たな気持ちで勉強に取り組んでいこうと思っています。
by sawayoshi45 | 2008-04-10 01:12 | 家庭教師のこと


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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