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親友の「死」から学んだこと

多分、北海道だけでの放送だったのではないかと思いますが、
昼のテレビで「13歳の遺言」という番組をやっていました。
昨年の9月に放送された番組の再放送らしいので、
すでにご覧になっている方もいらっしゃるかも知れません。

私は今日初めてその番組を観たわけですが、
それを観ながら、もう20年以上も前の出来事がよみがえり、
昨日に引き続き、またもや涙ぐむという失態(?)を演じてしまいました。

実は私も13歳のとき、同級生の親友を失っています。
彼とは小学校からの友達で、よく悪さをしては、先生に叱られていたのを憶えています。
もちろん中学校も一緒でしたが、中1の後半から、彼は学校に顔を見せなくなりました。
肺ガンということでした。

何度かお見舞いにも行きましたが、日に日に髪が抜け、
元気がなくなっていく彼を見るのは、まだ13歳だった私には、辛すぎる体験でした。
約半年の闘病生活の末、彼は息を引き取りました。
不思議と涙は出ませんでした。

彼の葬儀では、友人代表として、
生まれてはじめて弔辞を読むという大役を担いましたが、
そのときは頭が真っ白だったせいか、何を言ったのかまったく憶えていません。
人間、あまりにショックが大きいと、
涙すら出なく、その記憶もなくなくなるというのは、どうやら本当のようです。

彼が自らの「死」をもって、私に教えてくれたこと。
それは「人間、生きているだけで幸せ」ということです。

生きたくても生きられなかった彼のことを思うと、
少々辛いことがあっても、不満なんか言っていられません。
もちろん、私も人間ですから、「欲」もあれば、ときには「不満」を持つこともあります。
でも、そんなときは、いつも彼のことを思い出すようにしています。

昨日の番組でアシュリーちゃんが言っていた「人生は不満を言うほど悪くない
といった言葉も、きっと同じようなことを教えてくれているのではないかと思います。

私の好きな言葉に、「少欲知足(しょうよくちそく)」という言葉がありあす。
仏教用語のようですが、意味は文字通り「欲を少なくして満足を知る」ということ。
不満を持つのは、結局のところ、「欲」が大きいという証拠。
その「欲」を少なくしさえすれば、
「不満」もなく、楽しい生活が送られるということではないでしょうか。
これからも、この言葉を肝に銘じて、生きていければと思います。

彼が亡くなってから今年で23年。
あと3年で、私も彼の3倍の月日を生きることになります。
その間、自分が今までしてきたことを振り返ると、正直、恥ずかしい限りですが、
まあ、これからの人生で何とか取り返していければと思っています。

もしかしたら、「オレのことをネタにしやがって!」と怒っているかもしれませんね。
まあ、それはそれで、
いつか天国(自分が天国に行けるかどうかはまだ定かではありませんが・・・)で、
会うことがあったら、謝ることにしようっと。
by sawayoshi45 | 2006-02-20 00:02 | 人生のこと


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