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園児刺殺事件について思うこと

滋賀県長浜市で起きた幼稚園児刺殺事件
その後の報道を聞く限りでは、
「周りの子が悪いから自分の子がダメになる」という、
まことに自分勝手な理由による犯行のようです。
しかも、「近くにいる子なら誰でもよかった」とのこと。
これはもう「無差別殺人」といっても、いいのではないかとさえ思えてきます。

ただ、このような事件が起きると、
どうしても「加害者の卑劣さ」と「被害者への同情」だけに焦点が集まりますよね。
「かわいい子供たちの命を奪うなんて、こんな人間は許せない!」。
ほとんどの方はそう思っているのではないかと思います。

もちろん、私も同じ気持ちに変わりはありませんが、
この気持ちの中には
「自分は絶対、罪を犯すような人間ではない!」
という、ある意味「自信」が見え隠れしているような気がしてなりません。
でも、本当にそう言いきれるでしょうか?

加害者を擁護する気持ちはまったくありませんが、
「もし自分がこの加害者と同じ立場だとすれば・・・」
と考えてみる必要もあるのではないか、
「あまのじゃく」な私は、どうしてもそう思ってしまいます。

加害者を、ただの「異常者」として、片付けてしまっては、
同じような犯罪は後を絶たないのではないでしょうか。

この容疑者は中国国籍だったそうです。
詳しい事情はまったく知りませんので、これはあくまで私の推測に過ぎませんが、
多少なりとも、差別のようなものがあったのではないかという気がしないでもありません。
いや、意識の中で差別しているつもりはなかったとしても、
ちょっとした言動の中に、そう感じられる部分がなかったとも限りません。

たとえそれが容疑者の単なる「被害妄想」だったとしても、
そう思わせる「何か」があったのではないかという気がします。
もし私がこの容疑者と同じ立場で、そんなことがあったとすれば、
「殺人」とまではいかなくても、何らかの犯罪に手を染めてる可能性は、
絶対にないとは言い切れません。

私は、推理小説が好きで、普段からよく読んでいますが、それを読むと、
「状況によっては、誰でも犯罪者になる可能性がある」
ということが、よくわかります。

まあ、小説は「つくりもの」と言われればそれまでですが、
こういったことを意識するかしないかで、
日常の生活の仕方も、多少なりとも変わってくるのではないかと思います。

「日本人は、危機管理がなっていない」と、よく言われますが、
「危機」とは、外部からの働きかけだけによるものではないと思います。
「自分自身の心の危機管理」も必要なのではないか、
ふとそんなことも思ってみました。

事件の真相は、まだ闇の中ですが、
私たちにできることは、この事件の「背景」をしっかりと見据え、
それを、自分自身の生活に活かすことなのではないかと思います。
by sawayoshi45 | 2006-02-21 00:09 | 世間のこと


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