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子供のストレス

授業中に2回も3回も、
トイレに行きたがる生徒がいます。

たまたまその日だけ、
体調が悪かったというならいいのですが、
これが毎週のこととなると、
さすがに気になりますよね。

実はこういった生徒が置かれている環境には、
ある特徴があります。

それは受験(特に中学受験)を控えた生徒、
あるいは中学受験は終えたものの、
その後さらに厳しい環境のもとで、
難しい勉強を強いられている生徒たちです。

公立中学校でのん気にやっている生徒には、
こういった現象はほとんど見られません。

私は脳や心理学の専門家ではありませんので、
詳しいことはよくわかりませんが、
ここまで顕著な特徴が見られるということは、
やはり子供のストレスと無関係とは思えません。

これはストレスを抱えた子供たちの、
防衛本能であり逃避行動ではないか。
そんな気がしています。

以前教えていた生徒が、親御さんの都合で、
中学校の途中に転校することになりました。

それまで通っていた中学校は、
割とのんびりした地域ということもあって、
勉強も部活も適度に頑張って、
楽しい学校生活を送っていました。

でも転校先の中学校は、
札幌で1,2を争うぐらいの、
レベルの高い生徒が集まる学校でした。

競争心の強い子なら、その環境の下で、
かえってやる気になるかも知れませんが、
その子は優しく穏やかな性格だったので、
その学校の雰囲気が肌に合わなかったようです。

通い始めてすぐに体調を崩すようになりました。
私との授業でも何度もトイレに行くようになりました。
本人にとっては相当なストレスだったんでしょうね。

幸い前に住んでいた家には、
まだ祖父母が住んでいたため、
親御さんはすぐさま、
前の学校に戻す決断をしてくれました。

それからは彼の体調不良はなくなり、以前のように、
勉強に部活にと頑張る生徒に戻りました。

もしあの時、親御さんが体裁にこだわり、
無理やりにでもその学校に通わせようとしたら、
不登校になり鬱病を患っていたかも知れません。

厳しい環境のもとで、
子供を鍛えたいという気持ちはわかります。
でもそれに耐えられる子と、
耐えられない子がいるのも事実です。

子供のストレス、
決して侮ってはいけませんね。






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by sawayoshi45 | 2018-06-27 23:24 | 教育のこと | Comments(0)

効率化の中での非効率

世の中が便利になって、
一番困っているのは、
実は人間自身なんです。

先日あるお寺の前を通りかかって、
出合った言葉です。

確かに世の中便利になりましたね。
それに伴い子供たちの勉強環境も、
ずいぶんと変化しました。

特に英語の勉強法は、
私の学生時代とは大きく変わったように思います。

昔は英語の勉強と言えば読み書き中心。
教科書の英文をノートに書き写し、
辞書を引きながらひたすら訳すというのが、
英語の勉強の主流でした。

でもこの勉強法ではいくら勉強したところで、
英語を話せるようにはなりませんね。
効率的か非効率的かと言えば、
明らかに非効率的な勉強法だったと思います。

ただ当時の私には、
それ以外の勉強法を知る機会もなかったので、
効率的か非効率的かなんて考える以前に、
「勉強とはそういうもの」と覚悟を決めて、
取り組んでいたように思います。

まあ、言ってみれば、
勉強法に迷う余地すらなかったということです。

今はネットで検索すれば、
いろんな勉強法を知ることが出来ます。

また大手予備校のカリスマ先生の講義を、
スマホで視聴することも可能になりました。
勉強に意欲的な生徒にとっては、
願ったり叶ったりの環境が整っています。

ただその環境を本当に活用できている生徒が、
どれだけいるだろうかと考えると、
正直、かなり疑問が残ります。

勉強法が多様化してきたことによって、
あれもこれもと手を付けて、
いつまでも迷走し続けている生徒も、
多いような気がしてなりません。

脳科学者の茂木健一郎氏によると、
段階を経て「非効率的→効率的」へと、
移行していくのはいいですが、
最初から効率的を求める勉強法は、
かえって脳の成長を妨げるそうです。

子供たちの勉強環境が良くなって、
一番困っているのは、
実は子供たち自身なのかも知れませんね。






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by sawayoshi45 | 2018-06-23 23:14 | 勉強のこと | Comments(0)

育て方の問題?

兄弟姉妹や双子の生徒を、
同時に指導させて頂くことがあります。

他人から見れば見た目はそっくりですが、
その性格も能力も、
全く違うことが多いです。

もし親の育て方の問題だとしたら、
同じ親に同じように育てられた子は、
性格も能力も同じになって当然です。

でも実際はそうでないことは、
彼ら(彼女ら)が証明してくれています。

ちなみに私にも兄と姉がいますが、
もちろん性格も学校時代の成績も、
三者三様、全く違います。

学校の成績は私が一番の優等生でしたが、
社会に出てからは私が一番の劣等生です(笑)。

我が子が努力家で優秀な成績だとしたら、
自分の育て方を自慢するのではなく、
そういう子に育ってくれたことに、
感謝するべきだと思います。

逆に我が子の成績が悪かったとしても、
自分の育て方が悪かったと嘆くのではなく、
そういう子から学ぶ機会を得られたことに、
感謝するべきだと思います。

くれぐれも感情にまかせて、
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は出来たのに」
といった類の言葉をぶつけてはいけません。

我が子を全員東大に合格させる親は、
それはそれで確かに立派だと思いますが、
だからといって同じように育てれば、
誰もが東大に入れるわけではありません。

子供たちがみんな、
親や先生の望み通りに育つとしたら、
世の中はお医者さんと弁護士、
それと公務員だらけになってしまいますね(笑)。

子供たちはみんな個性的。
双子ですら同じ性格、同じ能力に、
育つことはありません。

「今の子供たちには個性がない」
と言われるようになって久しいですが、
個性的な子をわざわざ個性のない子に、
育てようと必死になっているのは、
実は私たち大人なのかもしれませんね。






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by sawayoshi45 | 2018-06-19 23:14 | 教育のこと | Comments(0)

勉強不足

子供たちがテストで点数が取れないのは、
子供たちの勉強不足が主な原因であることは、
否定することはできません。

でも、子供のことを理解しようとせず、
ただ自分の感情だけで子供に接するのは、
私たち大人の勉強不足です。

テストの点数を見て子供を叱る前に、
そのテストの中身に、
しっかり目を通していますか?

そのテスト問題、
あなたは簡単に解くことが出来ますか?

仮に「私には解ける」としても、
大人と子供の知識量と人生経験の差、
考えたことありますか?

言葉を覚えてまだ10年そこそこの子供と、
40年以上の人生経験を積んでいる自分を、
同じ土俵で比べてはいけません。

大人には考えられないミスをするのが、
子供たちの特徴ですし、
大人には考えられない発想をするのも、
子供たちの特徴です。

そういったことに思いを巡らすことなく、
ただ子供が思い通りにならないことにイライラし、
感情にまかせて子供を叱っているなら、
それは大人の勉強不足と言わざるを得ません。

私が子供だった頃に比べて、
今は脳の研究がずいぶんと進みました。

子供の成績の良し悪しが、
必ずしも努力量に比例しないことは、
今さら言うまでもないことですね。

記憶力に個人差があるのは当然ですし、
努力できる体質かそうでないかも、
遺伝子レベルである程度決まっているとか。

それは叱れば何とかなる、
といったレベルの問題ではありません。

また発達障害のことを理解できない先生が、
今どき学校や塾にはいないと思いきや、
実際はそうでもないようです。

『勉強が出来ないのは、
全てお宅のお子さんの努力不足』

『何か問題が起きると、
子供の言い分も聞かず、
全てお宅のお子さんの責任』

『生徒ばかりでなく先生からまで、
変わり者扱いされている』

そういう話を聞くたびに、
この温厚な私(?)でさえ、
強い憤りを覚えます。

子供の勉強不足を責める前に、
まずは自分の勉強不足を恥じるほうが、
先ではないかと思います。






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by sawayoshi45 | 2018-06-15 23:43 | 教育のこと | Comments(0)

偏差値のからくり

私の教え子には偏差値30台の生徒がいます。

と書くと、いかにも勉強が苦手な生徒、
といった印象を受けるかと思います。

でも実際のところ、
その生徒は決して勉強が苦手な生徒ではありません。

その証拠に、その生徒の全国模試での偏差値は、
どの教科も50以上はあります。

冒頭の偏差値30台というのは、
彼の校内偏差値です。
彼は札幌でも有数の進学校に通っています。

偏差値というのはあくまで、
所属している集団の中での位置であり、
イコールその子の実力というわけではありません。

所属する集団のレベルが高ければ高いほど、
必然的に自分の偏差値は下がります。
逆に集団のレベルが低ければ自分の偏差値は上がる。
当たり前のことですね。

このからくりを利用すれば、
「偏差値30台からの難関大合格」
という大逆転劇を意図的に作り上げるのも、
実はそれほど難しくはないと言えます。

中学校で偏差値70あった生徒が、
進学校に入って50以下になることは、
珍しいことではありません。

でもこれはその子の実力が下がったわけではなく、
ましてやその子がサボっているとは限りません。
単に周りのレベルが上がったというだけです。

さすがに札幌にはそこまでの進学校はありませんが、
全国的に有名な超進学校の定期テストは、
東大の入試問題よりも難しいと聞きました。

校内のテストで1ケタの点数を取っていた生徒が、
普通に現役で東大に入るのも珍しくないとか。

まあ、これは極端な例かも知れませんが、
偏差値だけで子供を判断するのが間違いであることは、
よくわかって頂けるのではないかと思います。

偏差値に惑わされることなく、
自分の実力を少しでも上げていく勉強を続けることが、
何よりも大切なことだと思います。






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by sawayoshi45 | 2018-06-11 23:42 | 勉強のこと | Comments(0)

奇麗な花を咲かせる土

奇麗な花があるとする。
その奇麗な花を咲かしているのは何だ。
それは土だろう。
奇麗な花よりもそれを咲かせている土になれ。
そういう人間になれ。

元プロ野球選手の松井秀喜氏が、
星稜高校時代の恩師である山下監督から教わった
「あるべき指導者の姿」だそうです。

自分の名誉と実績のために、
選手に反則行為まで命じるような、
どこかの大学の監督に聞かせたい言葉ですね(笑)。

成績が上がるのは生徒の頑張り。
成績が上がらないのは指導者の責任。

勉強を教えている多くの指導者はきっと、
普段はこのように語っているはずです。

でもその本心が真逆であることは、
合格実績をデカデカと載せている、
塾のチラシを見れば明らかですね。

もともと優秀な生徒をたくさん集めて、
難関校への合格者数を競っている。
そんな塾の姿勢からは、
「奇麗な花を咲かせる土」であろうという思いは、
あまり感じられません。

まあ、そう言っている私自身も、
教え子が良い結果を出してくれた時は、
周りに知らしめたい気持ちになりますし、
逆に悪い結果になった時は、
つい言い訳したくなる気持ちにもなります。

そういった意味では、指導者として、
私もまだまだ未熟なんだなと思います。

指導者も感情を持った人間である以上、
なかなか「土」に徹するのは難しいものですが、
だからこそ心に刻んでおきたい言葉だなと思います。






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by sawayoshi45 | 2018-06-08 22:56 | 教育のこと | Comments(0)

不安を感じる力

「先生どうしよう」と、
テスト前に焦りまくっていた生徒が、
意外と良い点数を取ってきて、
「多分大丈夫」と余裕を見せていた子が、
ひどい点数を取ってくる。

私にとってはテスト後に見られるいつもの光景です。
理由は大人の方ならわかりますよね。

人間の行動の原動力となるのは、
不安を感じる力かもしれません。

成績上位に位置する生徒たちは、
「成績が落ちたらどうしよう」
という不安を常に抱えています。

だからこそ、最後の最後まで、
その不安と闘いながら努力します。
結果、高得点を取ることが可能になります。

一方、成績下位にいる生徒たちは、
「このくらいで大丈夫だろう」
という妥協が勝ってしまうようです。

本当は大丈夫でも何でもないのに、
大丈夫と思い込むことで、
やらない自分を正当化している。

私にはそのように見えます。
要は、不安を感じる力の欠如かもしれません。

またまた趣味の話で恐縮ですが、
我がドラゴンズの荒木雅博選手が、
先日の試合から1軍に復帰し、早速活躍しました。

荒木選手と言えば実績も経験も十分、
中日ファンにとってはまさにレジェンドです。

今年は若手の台頭もあり2軍スタートでしたが、
それほどの選手でさえ、2軍調整中のときは、
不安で不安で仕方なかったそうです。

実は1か月ほど前の2軍の試合で、
10針以上を縫う大ケガをしたそうですが、
「痛いのかゆいの言ってられる立場じゃない」
「とにかく1軍に上がるのに必死にやってきた」
と驚異の回復力で復活してきたそうです。

そういえば元広島カープの黒田博樹投手の本にも、
「現役時代はとにかく不安しかなかった」
といった内容のことが書かれていました。

人間は不安だからこそ努力が出来ます。
不安を感じる力って大きいですね。






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by sawayoshi45 | 2018-06-04 23:26 | 人生のこと | Comments(0)

裏切られてナンボ

「親は子供に裏切られて成長するもの」
以前、私の友人が語っていた言葉です。

この友人は先生でも教育者でもありませんが、
その言葉は私にとって「名言」に聞こえました。

私はその言葉を聞いて以来、
「先生は教え子に裏切られて成長するもの」
と、自分に言い聞かせて仕事をしています。

私の教え子には発達障害の生徒もいます。
また、診断は受けていないものの、
グレーゾーンと思われる生徒もいます。

彼ら(彼女ら)の多くは、
人の言うことを聞くことがとても苦手です。
もちろん私の言うことも聞いてくれません(笑)。

若い頃は、それに腹を立てて、
生徒とぶつかってしまうこともよくありました。

でもいつの頃からか、そういったことも含めて、
子供たちを受け入れられるようになりました。
そして子供たちのそういった行動を、
むしろ楽しめるようにもなりました。

自分で言うのも何ですが、経験を重ねることで、
先生として少しは成長できたのかなと自負しています。

親(先生)がいくら強く願っても、
その思いを簡単に裏切るのが子供です。

そして裏切ることで成長するのも子供ですし、
裏切られて成長するのも親だと言えます。

思い通りにいかない子供に対して、
イライラを募らせるだけで終わるか、
自分の成長の機会だと捉えるかで、
子供たちへの接し方は大きく変わるはずです。

「親は子供に裏切られて成長するもの」

みなさんも子供にイラっとしたときは、
是非この言葉を自分に投げかけてみては、
いかがでしょうか。






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by sawayoshi45 | 2018-06-01 23:57 | 教育のこと | Comments(0)


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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