恩返し

将棋の藤井聡太6段が、
師匠である杉本昌隆7段を破った、
というニュースが少し前に話題になりました。

将棋の世界では、弟子が師匠に勝つことを、
「恩返し」というそうです。

自分の教え子がどんどん力をつけて、
自分を超えていく。
まさに指導者冥利に尽きると思います。

そして先日、私の元にも、
「恩返し」の知らせが届きました。

かつて私自身が第一志望校として受験して、
結局不合格に終わってしまった大学に、
合格したという報告でした。

この子とは5年生からの長い付き合い。
その間に手を焼いた時期もあっただけに、
その子からの「恩返し」の知らせは、
私にとって、嬉しさもひとしおでした。

もしあの時どちらかが諦めていたら、
この喜びを味わうことは出来なかった。
そう考えると、諦めずにやり続けることが、
いかに大切かを学ばせてもらった気がします。

1人の生徒と長く付き合っていくと、
最初から最後まで順調にいくということは、
まずありません。

その間に必ずと言っていいほど、
何かしらの問題が生じます。

これは子供たちが精神的に不安定な成長期にあること。
そして人間のやる気は何年も続かないことを考えれば、
当たり前のことに過ぎないのですが、
私たちはついこのことを忘れて、
子供たちに多くを求めてしまいがちです。

特に教える側がこのことを理解していないと、
問題をさらに悪化させてしまうこともあります。

確かにある時期だけを切り取って見れば、
その子は「やる気がない子」に見えるかもしれません。

でも、これも当たり前のことですが、
子供たちは確実に成長していきます。

今は「やる気のない子」に見えても、
もしかしたら2年後、3年後は、
「やる気満々の子」になっているかもしれません。

そういった例を今までも何人か見てきました。

今教えている子供たちに対しても、
いつか「恩返し」してくれることを信じて、
諦めず粘り強く指導に当たりたいと思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-03-12 23:30 | 教育のこと | Comments(0)

大丈夫のハードル

授業中に確認テストを行うことがありますが、
テスト前に「準備は出来てる?」と念を押すと、
多くの子供たちが「大丈夫!」と答えます。

でも実際にテストをしてみると、
全問正解できる子はほとんどいません。

もちろん単なる確認テストなので、
テスト内容は事前に知らせてありますし、
難しい問題は1問もありません。

宿題をきちんとやって覚えてさえいれば、
誰でも満点が取れるはずのテストです。

それだけ満点を取るのは難しいとも言えますが、
私からすれば、はっきり言って、
手抜きだと思えることが多いです。

単なる確認テストとはいえ、
毎回満点に仕上げてくる生徒は、
確実に成績が上がっていきます。

一方、どこかで手抜きをしてくる生徒は、
やはり成績は伸び悩みます。

結局、この「大丈夫のハードル」の高さによって、
成績の差が表れると言ってもいいかもしれません。

「どうやったらメンタルが強くなれますか?」

先日あるテレビ番組を見ていたら、
元プロテニスプレイヤーの伊達公子さんが、
高校生からの質問にこう答えていました。

「メンタルの強さは日々の努力があってこそ」
「どんな試合も結果よりもプロセスを大切に」
「結局は小さなことをコツコツ積み重ねるしかない」と。

私もよく生徒から同じような質問を受けますが、
私の答えも全く一緒です。

そして、このことに気付いて実行した生徒から、
成績が上がっていくのも事実です。

生徒たちを見ていると、「大丈夫のハードル」が、
あまりにも低すぎる気がしてなりません。

本当に成績を上げたいと思うなら、
日々の勉強において、この「大丈夫のハードル」、
もう少し上げてみてはどうでしょうか?






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# by sawayoshi45 | 2018-03-09 23:44 | 勉強のこと | Comments(0)

心理的リアクタンス

東大生の多くが親から、
「勉強しなさい」
と言われたことがないそうです。

東大生には遠く及びませんが、
私も親からそう言われた記憶はありません。

私はあまのじゃくな性格なので、
もし子供の頃に言われていたら、
絶対に勉強しなかった自信があります(笑)。

自分には人並外れた運動神経もなければ、
楽器も弾けないし芸術的才能もない。
でも勉強なら努力さえすれば、
1番になれるかもしれない。

そう思ったことが、
私が勉強に目覚めたきっかけでした。

決して誰かに「勉強しなさい」と言われて、
やる気になったわけではありません。

人は誰もが、
「自分のことは自分で決めたい」
という欲求を持っているそうです。

ですから人に指図されればされるほど、
逆に反抗しようという気持ちが強くなります。

これを「心理的リアクタンス」というそうですが、
きっと皆さんにも覚えがあるのではないでしょうか。

子供に対して、
「勉強して欲しい」「やる気になって欲しい」
と思うのは、紛れもない親心だと思います。

でもだからといって、
「勉強しろ」「やる気になれ」
と言い続けるのは逆効果ですね。

「これなら勉強してやってもいいか」
と子供に思わせる環境を自然に作ってあげることが、
私たち大人の役割かもしれませんね。






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# by sawayoshi45 | 2018-03-06 00:10 | 教育のこと | Comments(0)

遊びの時間は奪わないで

アリはよく働く昆虫というイメージですが、
実際の働きアリは1日の3分の1だけ働き、
あとの3分の2は遊んでいるそうです。

そこで、ある学者が実験で、
遊び始めたアリをピンセットでつまみ、
小さな箱に入れて遊びの時間を奪ってみました。

そして、遊びをしていたアリと、
遊びを奪われたアリを、
巣から遠い場所に持って行って放してみたそうです。

すると、遊んでいたアリは、
ほぼ真っ直ぐ巣に帰って来たのに対して、
遊びを奪われたアリは、
放された場所の周辺をウロウロするだけで、
巣に帰る能力を失ってしまいました。

結局、遊びというのは、
環境適応力を付ける一種のトレーニングであり、
その遊びを封じてしまうと、
環境に適応する能力が失われてしまうことが、
この実験からわかったそうです。

そして大事なのは、これはアリだけでなく、
人間にも当てはまるということでした。

遊ぶ時間や寝る時間を削ってまでの勉強。

大学受験生が自分の意志で行うなら、
まあ、それもありかなと思います。

でも、まだ成長過程にある小中学生から、
遊びの時間を奪ってまで勉強を強いるのは、
あとで大きなツケを払わされる結果になるかもしれません。

勉強、勉強、勉強ということではなく、
「あとで気持ちよく遊ぶために今を頑張る」
といったスタンスで勉強と付き合っていくのが、
理想的ではないかと思います。

勉強はもちろん大切ですが、
子供たちにとって、いや、人間にとって、
遊びの時間はそれ以上に大切だということですね。






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# by sawayoshi45 | 2018-03-03 00:05 | 教育のこと | Comments(0)

かっこいいの基準

平昌オリンピックが閉幕しました。

今はオリンピックどころではないという、
孤軍奮闘中の受験生には申し訳ありませんが、
私も時間の許す限り堪能させてもらいました。

今まで会ったこともない選手なのに、
日本人というだけで勝手に親近感を持ち、
素直に応援できるのもオリンピックのいい所ですね。

オリンピック選手の中で、
順風満帆に人生を歩んできた選手は、
きっと一人もいないのではないかと思います。

ほとんどの選手が大ケガや挫折を味わい、
それでも諦めずに復活してくる不屈の精神。
その姿は本当に「かっこいい」なと思います。

メダルが取れても取れなくても、
そういった選手たちの努力や生き様に、
私たちは感動を覚えるのではないかと思います。

子供たちの中には、
あまり努力をせずに結果を出せることが、
「かっこいい」と思っている子が多いようです。

テストや受験のために、
必死に努力するなんてかっこ悪い。
自分はもっとスマートに結果を出せる人間でいたい、と。

その気持ち、全くわからないわけではありませんが、
それが可能なのは、特殊な才能を持った、
ほんのひと握りの人間のみ。

私も含めて99%以上の凡人にとっては、
やはりそれは不可能だと言わざるを得ませんね。

結果を出すことも、もちろん「かっこいい」ですが、
結果を出すために必死に頑張るその姿こそが、
本当に意味での「かっこいい」。

教え子たちにもわかって欲しいなって思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-02-27 00:31 | 人生のこと | Comments(0)

与えられるものは有限、求めるものは無限

スピードスケート500メートルで、
見事に金メダルを獲得した小平奈緒選手。

あるテレビ番組のインタビューで、
とても素敵な言葉を語ってくれました。

人から与えられるものは有限、
自分から求めるものは無限。

本当にその通りですね。

勉強も与えられたものだけをやっているうちは、
いつか限界がきて、嫌になってしまいます。
そういった勉強は長くは続きませんよね。

でも自らの知的好奇心や向上心を、
満たそうという意識でやる勉強は、
いつまでも進化し続けることができます。

長いこと子供たちを見てきて、
子供たちが伸びる瞬間に、
たまに出くわすことがあります。

与えられた宿題をただやるだけだった子が、
ある時期から、自ら課題を見つけ始める。
その瞬間に「きっとこの子は伸びる」と、
確信することができます。

そしてそういった子は、
間違いなく伸びていきます。

その瞬間が訪れるのを待ちながら、
私も指導しているわけですが、
なかなか全員に伝えるのは難しいものです。

週1回2時間という限られた時間の中で、
私が生徒に与えられるものは有限です。


でもそれをきっかけにして、

生徒自らが頑張ろうという気になれば、

学べるものは無限にあります。


家庭教師は頼るものではなく利用するもの。


教え子たちには、そういった意識で、

勉強に取り組んで欲しいなと思います。


それにしても一流アスリートから学べるものって、

それこそ無限にありますね。

年々スポーツ観戦にハマっていくサワダです(笑)。







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# by sawayoshi45 | 2018-02-22 23:24 | 人生のこと | Comments(0)

追風よりも逆風

スキージャンプで、
より遠くに飛ぶために必要なのは、
追風ではなく向かい風、つまり逆風です。

素人目には一見、
追風のほうが有利のような気がしますが、
実際は全くの逆で、ジャンパーにとって、
追風は致命的な条件だそうです。

何だか人生そのものを表しているようですね。

何不自由なく育てられた子と、
多少厳しい環境の中で育てられた子では、
どちらが精神的に強くなるかを考えると、
みなさんも納得できるのではないでしょうか。

「かわいい子には旅をさせよ」
という諺があります。

まだ飛行機も車もなかった時代、
旅をするというのは、
とても苦労を伴ういのちがけの行為でした。

だからこそ、かわいい子には旅をさせて、
あえて苦労をさせなさい。

つまり「逆風」を与えなさいという意味ですが、
最近ではその捉え方が変わってきたそうです。

かわいい子には旅をさせて、
見聞を広め、体験をたくさん積ませなさい。

つまり「追風」を与えなさいという逆の意味に、
捉えている人が多くなってきているそうです。

まあ、今の時代であれば、
それはそれで一理あるような気もしますが、
やはり大人が準備してあげる「追風」と、
自分で苦労しながら経験する「逆風」では、
「逆風」のほうが人を育てると私は信じたいです。

そう言えば、フィギアスケートの羽生結弦選手も、
大ケガという「逆風」を乗り越えての金メダル。

レベルが違い過ぎて、
例に出すのもおこがましい話ですが、
やはり人より一歩抜きんでるためには、
「逆風」を乗り越える力が不可欠ということですね。

教え子たちに「適度な逆風」を与えられる、
そんな存在でありたいなと思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-02-19 23:43 | 人生のこと | Comments(0)

結果にコミットする塾?

個別指導塾や家庭教師業者の中には、
成績保証システムなるものを、
導入しているところもあるようです。

前回の定期試験よりも20点以上アップを保証。
もし出来なかった場合は授業料を全額返還。

まさに「結果にコミットする塾」といったところでしょうか。

塾に子供を通わせる親御さんにとっては、
とても魅力的なシステムのように思えます。

私には到底真似できないシステムなので、
どんな素晴らしい方法で指導しているのかと、
不思議に思い少し調べてみました。

するとそのシステムを利用するには、
多くの条件が課されることがわかりました。

例えば、
・1教科につき週4回以上を受講すること。
・どんな理由であれ1回でも休んだら無効。
・どんな理由であれ1回でも宿題を忘れたら無効。
・確認テストでは常に8割以上を得点すること。
・講習や勉強合宿には必ず参加すること。
などなど。

確かにこれだけの条件をクリアしてもらえるなら、
いくら指導力に絶対的な自信が持てない私でも、
何とか結果にコミットできそうな気がします(笑)。

実際そういった塾で働いていた先生によると、
何も特別な指導法をしているわけではなく、
上がる子は普通にやって上がるし、
上がらない子はこの条件を満たすことが出来ない。

結果、過去に返金になった例はほとんどないそうです。

これは成績を上げるためのシステムというよりは、
多くの生徒を集め多くのお金を使わせるためのシステムだとか。

やはりうまい話には裏があるということですね。

それにしてもこんなシステムを導入されたら、
子供にも現場の先生にも大きなプレッシャー。

少なくとも私だったら結果ばかりが気になって、
教え子たちに心穏やかに接することが、
出来なくなりそうな気がしますが、
講師の方たちと子供たちの精神状態、
とても気になるところです。






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# by sawayoshi45 | 2018-02-16 23:50 | 家庭教師のこと | Comments(0)

大事なのは過程

4年間を死に物狂いで練習に打ち込んで、
ようやく手に入れたオリンピックの切符。

でも天候不良や様々な不運が重なり、
自分の実力をほとんど発揮できないまま、
あっさり試合が終わってしまう。

オリンピックを見ていると、
スポーツの世界の厳しさを痛感させられます。

スポーツの世界に比べれば、
そこまでシビアとは言えませんが、
受験もまた似たような面がありますよね。

1年間、あるいはそれ以上の年月を費やして、
受験勉強に懸命に打ち込んできても、
誰もがその実力を発揮できるわけではありません。

受験当日、たまたま体調不良に見舞われたり、
問題との相性が悪かったりなどで、
運悪く不合格になってしまうこともあります。

当たり前のことですが、
偏差値の高い学校を目指せば目指すほど、
その確率は高くなります。

まあ、それも含めて「実力」と言われればそれまでですが、
人生にはそういった不運がつきまといますね。

「受かれば勝ち組」
「落ちたら負け組」

子供たちはどうしてもこのような発想をしがちですが、
私たち大人までがこういった考えを持ってしまうのは、
とても危険のような気がします。

合格か不合格かに価値を置くのではなく、
子供の今の頑張りそのものを認めてあげて、
子供が落ち着いた状態で受験を迎えられる。

受験生を持つ親御さんには、
そういった環境作りを意識して欲しいと思います。

仮に思い通りの結果が出せなかったとしても、
きちんとした過程さえ踏んでいれば、
リベンジする機会はきっと訪れるますので。

今回の高梨沙羅選手や高木美帆選手のように。






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# by sawayoshi45 | 2018-02-14 00:56 | 教育のこと | Comments(0)

時間をかけて身に付ける

「時間をかけて身に付けたことは、
衰えるのも遅いと思うから」

スキージャンプの伊藤有希選手が、
オリンピック直前のインタビューで、
地道に基礎練習を繰り返すことの大切さを、
このように語っていました。

私たちはどうしても、
短期間に効果が出る方法を求めがちです。

でも勉強も仕事もダイエットも、
短期間で効果を出す方法って、
衰えるのも早いものですよね。

一方、長い時間をかけて身に付けたことは、
伊藤選手が言うように、
意外と衰えないものなのかもしれません。

記憶力には個人差があると言われますが、
私は学生時代、暗記がとても苦手でした。

まあ、物覚えの悪さは今でも健在ですが(笑)、
その分「自分は人の何倍もやらなければならない」
という覚悟を決めることができました。

それが今の仕事に役立っているとも言えます。

もし自分が暗記が得意で器用な人間だったら、
逆に今頃はほとんど忘れていたかもしれません。

まあ、そう考えると、
覚えが悪いのは決して悪いことではない、
そんな気がしてきます。

小学生に算数を教えると、
「まず公式ありき」で解こうとする子が多いです。

割合も速さも概念を理解しようとせず、
ただ公式に当てはめて解こうとする。

確かに教える側も、
そうやって教えるほうが、
手っ取り早いのはわかります。

でもそういったクセを付けてしまった子は、
中学校以降の数学や理科で、
伸び悩む傾向にあるように思います。

これは教える側の問題でもありますが、
やはり後に大きく影響する大事なものほど、
時間をかけて根気強く理解させる必要があるように思います。

手っ取り早い方法を使って、
後で「副作用」に悩まされるよりも、
時間をかけて少しずつ少しずつ、
身に付けていく感覚を覚えていくことが、
結局は一番の近道ではないかと思います。






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# by sawayoshi45 | 2018-02-10 23:51 | 教育のこと | Comments(0)


【札幌の家庭教師 学びの森】   サワダと申します。


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